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秋篠宮妃紀子さま(44)の実弟で、東農大講師の川嶋舟(しゅう)さん(37)が、震災で被災した妻の地元・福島県相馬市へ支援活動を行っていることが20日、分かった。川嶋さんは帰省途中に被害に遭ったものの無事で、救援物資が被災地に十分に届いていない現状を「報道以上に現地は混乱」などと、ソーシャル・ネットワーキング・サービス「フェイスブック」で報告。トラックで自ら東京入りして物資を調達、配送する作業の陣頭指揮を執っている。
紀子さまの実弟で、震災で深刻な被害を受けた福島県相馬市に妻子を残している獣医師の川嶋さんが、被災地の支援活動に奔走している。
川嶋さんはマグニチュード9・0の大地震、津波の被害状況をフェイスブックで「報道以上に現場は混乱」「相馬市には、人口4万人弱のところに原発関連の避難も含め1万以上もの人を受け入れているようです」などと報告した。
東京に住む学習院高等科時代からの親友で、4月の豊島区議選にみんなの党から出馬予定の関谷二葉氏(37)も全面支援。ブログで「相馬市、南相馬市だけでなく 北隣新地町も津波に遭いました」、必要な物資についても「水 炊き出しのいらないおにぎり 塩 簡易の医薬品…」と、川嶋さんの声を代弁した。
ブログなどによると、川嶋さんは支援物資が相馬市に十分届いてない現状に「届かないから、取りに行く!市長と相談した」と決意。キャンピングカーと2トントラックを調達し、13日に東京へ。15日に一度、物資を相馬市に持ち帰り、18日に再び東京に向かったという。
20日夕刻には、紙おむつや下着、毛布などを積んだ第3便のトラックが相馬市に到着。届いた物資を仕分けて市役所の救援物資担当者に預け、市内約10か所の避難所などに分配されている。
相馬市に住む妻・麻紗美さんの父・田代誠信さん(58)によると、川嶋さんは11日、単身赴任先の東京から麻紗美さんと長女が住む同市に帰省中、被災。仙台駅から常磐線で相馬駅へ向かう途中、1駅手前の駒ケ嶺駅付近で被害に遭ったが無事で、誠信さんが宮司を務める「相馬中村神社」へ徒歩で約2時間かけてたどり着いた。
同神社は震災で鳥居などが損傷したが、海岸から約5キロ離れているため、津波による大きな被害は免れた。
川嶋さんは学習院高等科を卒業後、麻布大―東大大学院で獣医学を専攻。2006年に結婚した。現在は東農大農学部バイオセラピー学科で講師を務め、獣医師としても活動している。
誠信さんによると、川嶋さんは震災後、紀子さまと連絡を取ることができ、自身と家族の無事を伝えたという。
(2011年3月21日06時02分 スポーツ報知)
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