海江田万里経済産業相は19日、東京電力福島第1原発について、国や東電が廃炉を前提に対応するよう原正夫・福島県郡山市長から電話で要請されたことを明らかにした。同日の会見で廃炉への考えを聞かれた海江田経産相は「運転再開できるような状況だと思いますか。今そんなことを考える人は誰もいない」と、廃炉の可能性もあることを示唆した。
また、東海地震の危険性が指摘される中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)について、東日本大地震を受けて緊急停止を求める声があることには「休眠状態の火力発電の再開にも取り組んでいるが、供給が追いつかず大規模停電は避けなくてはならない。今は(福島第1の)被害を最小限にとどめることに努める」と話した。【山田大輔、藤野基文】
毎日新聞 2011年3月20日 0時50分