選手会“妥協案”用意、拒否されればストも
サンケイスポーツ 3月19日(土)7時52分配信
拡大写真 |
プロ野球選手会の会長を務める新井は会見で、『3・25開幕』再考を要求する考えを明かした(写真:サンケイスポーツ) |
【写真で見る】仙さん「選手たちがまともなことを言っている」
12球団全選手の代表として強い意志を示した。もう1度、NPBに『3・25』開幕延期を訴えた。大阪市内で募金活動を行った新井が夜に会見を開き、選手会の総意を語った。
「きょう、12球団の選手にヒアリングしてもらった結果、選手会として再度、開幕延期を要望することを決定しました」
この日、各球団の選手会や事務局と連絡を取り合い意見を集約した。東北、関東圏が深刻な電力不足に陥っている状況で、膨大な電力を消費するナイターゲーム開催に、賛同ができない意見が相次ぎ、NPBに改めて開幕延期を申し入れた。
選手会は“妥協案”も用意した。3月25日に開幕する場合、ナイターではなくデーゲームでの開催であれば、検討の余地を残した。昼夜で電力消費量に差がない球場について新井は「その場合は違う。使用そのものを再考? そうです」と、開催球場の再検討を訴えた。
“追い風”もある。文科省がNPBに電力不足地域での開催を避けるように通達した。新井は、「そういう情報も聞いています。あとはNPBがどういう対応するか見守りたい。最善の行動をとっていただけると信じています」と話したが、要望を完全に拒否された場合の強硬手段も考えていることを明かした。
「ヒアリングを行った中で、強い意見が多数あったことは事実です。選手会はボイコットやストライキを望んでいませんが、意見を受け入れてもらえない場合は、次の段階の議論をしないといけないとは思います」
今後の展開次第では可能性はゼロではない。ただ、それはあくまで最悪のケース。「英断が下されることを信じている」という新井の言葉が、選手会の総意だ。
【関連記事】
選手会、セ・リーグに開幕延期を再度要望へ
仙さん“噴火”「文科省の要請遅い」
セ開幕に政府が待った!延期の可能性高まる
石原都知事「NO!」虎の神宮開幕が消滅
25日開幕のセ球団に対し抗議の声相次ぐ
最終更新:3月19日(土)11時26分