最終更新: 2011/03/22 00:36

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石原都知事、東京消防庁の放水をめぐり政府側からどう喝まがいの発言があったと抗議

21日夕方、福島第1原子力発電所3号機建屋から、灰色の煙が上がった。
21日午後5時前の会見で、東京電力は「やや灰色がかった煙が発生している」と発表した。
東京電力は、作業員を退避させ、電源復旧作業を中断した。
原子力安全・保安院によると、煙は21日午後6時ごろ、収まったという。
3号機の原子炉の圧力や放射線の数値に大きな変化はないが、煙の原因はまだわからないという。
枝野官房長官は「放射能といった観点から、今のところ問題があるような状況は認められておりませんが、まさに注意深く状況の把握に努めているところでございます」と述べた。
さらに21日午後8時前、東京電力の武藤 栄副社長は、「2号機につきましては、建屋の屋上屋根部から、白いもや状の煙が確認をされたと」と語った。
21日午後6時22分、今度は2号機の建屋で、屋根のすき間から白い煙が出ていることが判明した。
東京電力は、水蒸気の可能性があるとの見方を示したが、原因についてはまだわかっていない。
こうした中、菅首相は政府の緊急対策本部で、福島第1原発の事故について、「まだ、危機的状況を脱したというところまでは行きませんけれども、脱する光明が見えてきた」と発言した。
一方、官邸で菅首相と会談した東京都の石原知事は、東京消防庁の放水をめぐり、政府側からどう喝まがいの発言があったと、強く抗議したことを明らかにした。
石原都知事は「現場の事情、現場の能力、機材の能力も知らないでね。どこから出た注文か知らないけどね、注水は7時間続けてやると、そのせいで機械が壊れました。それからね、現場を無視して速やかにやれと。やらなければ、処分するということをね、上から言っちゃいけない。絶対、そういうことを言わさないでくれって、わたしは言った」、「(総理からは?)それは陳謝しますと。大変、申し訳ないと」と述べた。
首相官邸から200km以上離れた現場で、命懸けの復旧作業は21日夜も続く。

(03/22 00:23)


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