「心からおわび」と謝罪=廃炉は明言避ける―東電副社長
時事通信 3月21日(月)22時17分配信
福島第1原発の事故で、東京電力の武藤栄副社長(原子力担当)は21日、東京都千代田区の本店で記者会見し、「ご迷惑をお掛けし心からおわび申し上げます」と謝罪した。一方、廃炉については「安全な状態にするのが一番で、申し上げる段階ではない」と述べ、明言を避けた。
同副社長は、枝野幸男官房長官が廃炉の見通しを示したことについて「(発言内容は)新聞で見た。厳しい状態とは理解している」と述べるにとどまった。廃炉の可能性が増す海水注入の判断について「遅いのでは」と問われると、「比較的に早いうちに頭に入れていた」とした。
東電が気象情報などをもとに独自に作成している放射性物質に関するシミュレーションの公表を求められると、同副社長は「不確実な要素があるので」「継続的に事態が進展しているので」などと否定的な回答を繰り返した。
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最終更新:3月21日(月)22時21分