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農相“他産地から供給急ぐ”

3月21日 22時17分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

農産物から国の基準値を超える放射性物質が検出されたことを受けて、政府が、福島・茨城・栃木・群馬の各県知事に対し、ほうれんそうの出荷制限を指示したことについて、鹿野農林水産大臣が、21日夜、記者会見し、消費者に迷惑がかからないように、ほかの産地からの供給確保を急ぐ考えを示しました。

農林水産省によりますと、東京都中央卸売市場に出荷されるほうれんそうは、今の時期、福島・茨城・栃木・群馬産が全体の6割を占め、消費者への影響が懸念されるということです。これについて、鹿野農林水産大臣は記者会見で「4県で生産されるほうれんそうの割合は非常に高い。消費者になるべく迷惑がかからないよう、ほかの産地からの供給を急ぐよう指示を出している」と述べ、農業団体や流通関係の団体に対し、ほうれんそうの確保を急ぐよう指示を出していると強調しました。また、出荷制限に応じる農家への補償について、鹿野大臣は「政府として適切な補償が行われるよう、万全を期したい」と述べ、東京電力の補償が十分でない場合は、国が責任を持つ考えを示しました。またほうれんそう以外の農産物について、放射能の影響を懸念する声が高まっていることから、鹿野大臣は、風評被害を防ぐ対策も急ぐ考えを示しました。