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板野友美

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政府は福島原発の事故でとかく「安全です」と発信し続けたが、その後続々と問題が発生。「政府は嘘をついている」という印象が刻々と増大する結果となった。こういう大災害のなかで、当局発表の信頼性が失われてしまうことは、間違ったデマにまで信憑性を与える。

現に、西岡武夫・参院議長は「炉心融解すれば原爆が落ちたのと同じ状態になる」という、とんでもないデマを堂々と会見で述べた。

一部の新聞も、核爆発が起きるおそれがあると煽り、「原子力に詳しいフランスの大使に国外退去命令が出た」などという話が、いわゆるアッパークラスに「極秘情報」として伝達された。

枝野幸男官房長官が、爆発を「爆発的事象」などと、役人根性丸出しのごまかし言葉で語るから、このようなことが起きた。会見で枝野氏は、「デマが多い。きちんとした情報だけ報道してくれ」と怒ってみせたが、自ら省みるべき事象も多かった。

危機管理の専門家である「リスクヘッジ」の田中辰巳・代表は、今回のような重大な危機に際しては、「感知」(危機を感じ取り、事態を掌握する)、「解析」(事態を認識し、展開を予測する)、「解毒」(誠実・正確な情報公開で不安を取り除く)、「再生」(修復と出口戦略)の4つが肝要だと分析したうえで、枝野氏の言動をこう評した。

「一番はじめの感知でつまずいてしまった。正確な理解ができていないのに不用意な発言を繰り返したことで、国民の不安を煽ったというべきです」

※週刊ポスト2011年4月1日号

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