世界選手権の延期にキム・ヨナ「準備は完ぺきだった」、「残念」＝韓国

　韓国のフィギュアスター、キム・ヨナ選手が20日、8カ月ぶりに帰国した。空港で記者会見に臨んだキム選手は「準備は完ぺきだった」、「コンディションの調整が難しいのでとても残念」と語った。同国メディアは相次いで記者会見の様子を伝えた。

　韓国では2010トリノ世界選手権以来となるキム選手の復帰試合となる東京大会に関心が集まっていたため、帰国インタビューでも世界選手権に関する質問が飛び交った。

　記者からの質問攻めにキム選手は、「体力も上昇し、プログラムの完成度も高まって自信もあった。大会延期はとても残念」と語った。「すべての選手が、東京大会にコンディションを合わせてきただろう」、「予定されたスケジュールが狂うと選手たちは心理的に大きな打撃を受ける」とし、新たにコンディションを調整する難しさを訴えた。

　一方、キム選手は世界選手権の延期は残念だが、今は「日本の地震のことが先だ」とし、「今の状況で大会のことを考えるのはよくない。日本にこれ以上の被害がないことだけを願う」と付け加えた。

　韓国メディアは「オリンピックの時くらいコンディションがよく自信があった」、「世界選手権の準備は完ぺきだった。大会が開催できず残念」、「世界選手権が開催されていたら競争は激しかったと思う」と答えたキム選手のインタビュー内容を相次いで報じた。

　福島原発の事故を受け、国際スケート連盟は21日から開催予定だった東京大会を見送り、10月開催と他国での開催で検討を進めている。（編集担当：金志秀）

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