ここから本文です。現在の位置は トップ > 地域ニュース > 福島 > 記事です。

福島

文字サイズ変更

東日本大震災:川俣の水道水放射性物質 国から県に連絡なし /福島

 ◇情報共有と連携申し入れ

 川俣町の水道水から国の摂取基準を上回る放射性物質が検出された際、検査した国の原子力災害現地対策本部から県に結果連絡がなかったことが、20日の県災害対策本部会議で報告された。そのまま国から公表され、県生活環境部の荒竹宏之次長は「県と情報を共有してから公表すべきだ」と指摘。県は同日、国に情報共有と連携を図るよう申し入れた。

 川俣町の水道水からは、17日の採取で放射性ヨウ素が1リットルあたり308ベクレル、18日155ベクレル、19日123ベクレルが検出され、厚生労働省が19日夜に公表した。国の基準は300ベクレル。ベクレルは放射線を出す能力を表す単位。

 国の現地対策本部の横田一磨・福島第1原子力保安検査官事務所長は、県への連絡ミスや基準値を超えていながら公表が2日後だったことについて、「隠すつもりはなかった。調査結果の評価、公表は厚労省に一元化している」と釈明した。

 現地対策本部は▽摺上川ダム(福島市)▽三春ダム(三春町)▽堀川ダム(西郷村)▽大川ダム(会津美里町)▽平浄水場(いわき市)▽真野ダム(飯舘村)--の水道水も採取。大川ダムを除く5カ所で微量のヨウ素が検出されたが、国の基準は下回った。

毎日新聞 2011年3月21日 地方版

PR情報

スポンサーサイト検索

福島 アーカイブ一覧

 
地域体験イベント検索

おすすめ情報

注目ブランド