大地震の福島原発への影響

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政府は福島第1、第2原発について原子力災害緊急事態を宣言した。[関連情報]

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福島第1原発(右から)1号機から4号機の温度測定結果を示す画像(防衛省提供)。各基の最高温度は、1号機が58度、2号機が35度、4号機が42度。3号機については、格納容器の上は128度あった(時事通信)

3号機、使用済み燃料プール付近から灰色の煙

 東京電力によると、21日午後3時55分頃、福島第一原子力発電所3号機の原子炉建屋屋上の南東側から、灰色がかった煙が出ているとの連絡が現場作業員から本店に入った。(読売新聞)
[記事全文]

3号機から“灰色がかった煙” - NHK(3月21日)

◇電源復旧作業中
東京消防庁の放水は調整中 3号機の電源復旧工事で - 産経新聞(3月21日)

“2号機計器類 21日中に復旧も” - NHK(3月21日)
福島第1原発 英雄でも何でもない…交代で懸命の復旧作業 - 毎日新聞(3月21日)

◇民間企業の特殊車両も
・ [映像ニュース]福島第1原発事故 三重県内の建設会社、高さ50メートルから放水できるポンプ車を提供 - フジテレビ系(FNN)(3月21日)
福島第1原発 生コン圧送機活用、企業が政府に申し出 - 毎日新聞(3月19日)

◇各原子炉施設の状況
・ [図解]福島第一原発 損傷状況の推移 - 3月19日時点での状況。朝日新聞
Status of the Nuclear Reactors at the Fukushima Daiichi Power Plant(英語) - 各施設の写真と状況。NYTimes.com
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◇1〜6号機までの動き
・ [映像ニュース]福島第一1・2号機 外部ケーブルつながる - 日本テレビ系(NNN)(3月20日)
東京消防庁 3号機の放水終了 - NHK(3月21日)
・ [映像ニュース]福島第1原発事故 自衛隊、午前6時半すぎから午前8時半まで4号機に放水作業 - フジテレビ系(FNN)(3月21日)
福島第一原発5号機の電源復旧 外部電源に切り替え完了 - 朝日新聞(3月21日)
6号機、燃料プールの温度も低下 37度で安定 当面の危機を回避 - 産経新聞(3月20日)

◇関連トピックス
福島原発による人的影響 | 東京電力 - Yahoo!トピックス

バックナンバー

原発放水続く 電源復旧作業も(21日) / 2号機に電力、3号機にも放水(20日) / 自衛隊、4号機への放水終了(20日) / 3号機圧力安定、放出見合わせ(20日) / 自衛隊 4号機にも初の放水(20日) / 「命中確信」放水隊長ら会見(20日) / 6号機の冷却機能回復 東京電(20日) / 東京電が会見 炉心は冷却状態(19日) / 3号機 注水で一定の安定状況(19日) / 原発に再放水 無人作業も検討(19日) / 19日にも1・2号機へ送電復旧(19日) / 4号機プール核燃料 発熱突出(19日) / 東京消防庁 3号機に放水終了(19日) / 原発 自衛隊は夜の放水見送り(18日) / 原発 外部電源使用には時間(18日) / 自衛隊放水 今夜の再開へ準備(18日) / 自衛隊放水「届いたと思う」(18日) / 自衛隊 3号機への放水終わる(18日) / 自衛隊 3号機へ地上放水再開(18日) / 放射線減少 放水に一定効果か(18日) / 福島第1 別に核燃料6400本(18日) / 福島原発 3、4号機の動画公開(18日) / 福島第1の電源 きょう復旧か(18日) / 福島原発 綱渡りの放水作戦(17日) / 自衛隊 3号機に放水開始(17日) / 3号機への地上放水届かず退避(17日) / 福島第1で高圧放水車が配置に(17日) / 放水30分後 放射線量変化なし(17日) / 福島第1への送電一部回復へ(17日) / 3号機冷却へ ヘリ放水を開始(17日) / 第1原発から白い蒸気状のもの(17日) / 福島第1に警視庁の放水車到着(17日) / 4号機 17日にも地上放水へ (16日) / 地上放水へ 機動隊に出動指示(16日) / 福島第1 ヘリでの水投下断念(16日) / 3号機に冷却水投下 作業開始(16日) / 3号機 自衛隊ヘリで水投下へ(16日) / 3、4号機に地上から放水へ(16日) / 3号機「容器内の圧力は安定」(16日) / 3号機白煙「放射性物質含む」(16日) / 3号機 格納容器から水蒸気か(16日) / 福島第1原発周辺から白煙か(16日) / 福島第1 ヘリでホウ酸散布も(16日) / 4号機炎見えなくなる 福島第1(16日) / 放射能、爆発で敷地に飛散か(15日) / 福島第1で400ミリシーベルト(15日) / 福島第1 制限値16倍の放射線(15日) / 原発2号機で爆発音 福島第1(15日) / 格納容器につながる部位欠損(15日) / 2号機 燃料棒が再び完全露出(15日) ...

※ここより下は、メディア関係者と読者が作るガイドコンテンツです。   表示方法: 標準全部

原子力安全・保安院、東京電力の発表

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福島第1原発で爆発

使用済み核燃料保管プールの核燃料

第1原発4号機は原子炉の定期検査のため、燃料棒(燃料集合体)を原子炉から使用済み核燃料保管プールに移動し、冷却していた。保管プールの冷却水循環装置が停止すると、燃料棒の冷却が出来なくなり、徐々に水位が低下する。使用済み核燃料保管プールは原子炉圧力容器や格納容器に保護されている原子炉よりも気密性が低いため、放射性物質拡散の可能性は、炉心溶融している1〜3号機の原子炉と共に4号機や建屋の破損の程度が大きい3号機の保管プールの方も深刻な状態。
保管プールの水を補給するため、自衛隊、警察、消防、東電などが消防車などを使い3月17日から3号機へ、3月20日から4号機へ放水を始めた。

核燃料集合体数

場 所3号機4号機5号機6号機共用プール
核燃料集合体数514体1331体946体876体6375体
  • 4号機は、定期検査中で原子炉から移動させた使用済みでない一時保管の燃料集合体も含まれているため、3号機より保管プールでの総数が多くなっている。
  • 使用済み燃料、共用プールにあと6400本 - 読売新聞(2011年3月18日)

炉心溶融(メルトダウン)の可能性

炉心溶融(メルトダウン)が進行すると、最悪の場合、原子炉圧力容器などが破損され、放射性物質が周囲に拡散する可能性がある。よって、あらゆる手を尽くし、炉心溶融を抑えることが必要かつ最重要。

深刻度

国際原子力事故評価尺度の暫定値

アメリカの支援・協力

作業に従事する原発関係者

危機的状況の原発の中で作業が出来るのは、実際に原発に従事し、ノウハウ・能力を備えた、電力会社や協力会社などの社員しかいない。

暗闇の中での作業

放射線量が高い現場での作業

原子力緊急事態・時系列(3月11日〜13日)

2011年3月11日、福島第1原発は、地震の揺れを検知してすべて停止。1〜3号機の緊急炉心冷却装置(ECCS)稼働用の非常電源が故障。政府は原子力災害対策特措法に基づき、原子力緊急事態を宣言。12日、第1原発1号機で水素爆発。13日、3号機の燃料棒が露出。

原子力緊急事態・時系列(3月14日〜16日)

3月14日、福島第1原発3号機で水素爆発。15日、2号機で爆発音。4号機で爆発、火災発生(自然鎮火)。福島第2原発1〜4号機の全ての原子炉が「冷温停止」で安全停止。16日、第1原発4号機で再度火災発生(自然鎮火)。福島第1原発1号機〜3号機について、原子炉を冷却するため、港から直接海水を取水し、ポンプで原子炉内へ注水を継続。

原子力緊急事態・時系列(3月17日〜19日)

3月17日、陸自ヘリCH47による空中からの放水。警視庁、空自による地上から3号機への放水。18日、地上から3号機への放水を空自が再開。東電職員も米軍提供の高圧放水車で3号機へ放水。19日、東京消防庁による地上からの3号機への放水。第1原発1号機〜3号機について、原子炉を冷却するため、港から直接海水を取水し、ポンプで原子炉内へ注水を継続。

原子力緊急事態・時系列(3月20日〜 )

3月20日、自衛隊による地上からの4号機への放水。第1原発1号機〜3号機について、原子炉を冷却するため、港から直接海水を取水し、ポンプで原子炉内へ注水を継続。
日 付摘 要
2011年3月20日午前3時40分、東京消防庁の緊急消防援助隊による3号機への放水終了(約13時間半)
午前7時、5号機の保管プールの水温が37.1度、6号機は41度に低下(通常は20〜40度)
午前8時 3号機の北西の事務本館北で1時間当たり2625マイクロシーベルトを観測
午前8時20分、自衛隊による地上からの4号機への放水開始
午前9時30分 自衛隊による地上からの4号機への放水終了(11台使用)
午後、第1原発5号機の原子炉が100度未満の冷温停止状態に
第1原発6号機の原子炉が100度未満の冷温停止状態に
午後4時 送電線が外部とつながった2号機の電力設備で通電を確認
午後6時半 自衛隊による地上からの4号機への放水再開(2回目)
午後7時43分 自衛隊による地上からの4号機への放水終了
午後9時半 東京消防庁の緊急消防援助隊による3号機への放水を再開(連続6時間予定)
3月21日午前4時、東京消防庁の緊急消防援助隊による3号機への放水終了
午前6時40分、自衛隊による地上からの4号機への放水再開
午前8時40分、自衛隊による地上からの4号機への放水終了
午前11時半過ぎ、5号機の配電盤まで受電。6号機にも電気が流せる状態に
午後3時55分頃、3号機の建屋屋上南東側からやや灰色がかった煙が発生と現場から連絡
読売新聞|産経新聞|毎日新聞|時事通信

原子力緊急事態宣言について

福島第一原発から半径10kmの範囲
福島第一原発から半径10kmの範囲

原発報道で使われる用語

法令

圧力抑制室

放射線の単位

原発の多重防護とは

原子力発電は、万一事故が発生したとしても、放射性物質を外部に出さないような構造にするなど、「多重防護」の考え方にたって何重もの安全対策を施している。爆発事故を起こした東京電力福島第1原子力発電所の1号機は、原子炉建屋の最外壁が吹き飛ばされたものの、格納容器とウラン燃料を納めた原子炉圧力容器は無事だったという(iza)。

放射能汚染(被曝)

水素爆発の影響

避難情報など

文部科学省非常災害対策センター設置

2011年3月11日、深夜、文部科学省非常災害対策センターが設置された。同センターは、現地の緊急事態応急対策拠点施設(オフサイトセンター)を中核として、国、自治体、関係機関等との連携により、的確な防災活動を実施する。

過去の原子力事故

世論調査・アンケート

識者によるコラム

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