織田、関大卒業も震災思い笑顔控えめ

　フィギュアスケート男子の織田信成（２３）が１９日、大阪・吹田市の関大キャンパスで行われた卒業式に出席した。文学部を卒業し、４月からは関大大学院に進む。休学２年を含む６年かけての卒業に「長く大学にいさせてもらって、いろんなことを学べた。それが今の自分の力になっている。去年（バンクーバー）五輪に出られたことが一番、印象深い」と振り返った。
　２１日から東京で予定されていた世界選手権が東日本大震災の影響で延期となり、式に出席できた。スケート部の仲間からも祝福されたが、「卒業できたことはうれしいけど、こういう時期なんで、すごく複雑です」と笑顔は控えめ。被災地支援については「これから考えていきたい」と話し、他のフィギュア選手とも連絡を取っていく。

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