長源寺に伝わる怖い言い伝え
住職が行方不明になる寺
四手八足両眼天に指すは如何?
蟹なり!
血の跡の先にあったものは……
巨大な蟹が投げつけた奇石
蟹の爪が突き刺さった跡
千手観音? 妖怪?
残念ながら掛け軸は見られず
民話の世界そのものの風景
「妖怪・怪異」の珍スポットレポート
蟹坊主をもっと知るための一冊
不思議の旅ガイド 日本幻想紀行 多田 克己 村上 健司 人類文化社 2002-04 蟹坊主の掛け軸を見たい方は本書に写真が載っているのでご参考までに。他にも全国の不思議なスポットのレポが満載。 |
【長源寺】
長源寺
住所 :山梨県山梨市万力
電話 :0553-22-2748
時間 :拝観自由
参拝料:参拝自由
駐車場:無料
2007年05月12日
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人食い妖怪にもルールがあるんですかね。
それに答えてから
独鈷杵を投げる高僧は流石。
僕だったら食べられてるなぁ。
怪僧が横歩きだったら別ですけど(笑)。
有名なものではスフィンクスのなぞかけがありますね。「朝4本足、昼2本足、夜3本足は何?」というなぞに答えられないと殺されるっていう。
私も「あわあわ」となっちゃって、とても答えられないですよ。
全ての家から宿を断られてしまった旅の僧が廃寺で一夜をすごしたとき怪しい僧が現れ非常に難しい問答でせめてきた。旅の僧は「かんにん坊、かんにん坊」となんのきなく3回唱えてみたら不思議とこの怪しい坊主は消えてしまった。翌日心配で見にきた村人と共に、寺近くの池の水を抜いてみれば、巨大な蟹と無数の人骨が見つかったので、これを皆で退治したところ、この寺での行方不明事件はおさまったということだ。
ここでの僧は、なんとも腰抜けな人でしたが、話は形を変え伝わっているのですね。そういえば、京極夏彦の「邪魅の雫」でも、御伽噺や伝説、言い伝えなどの薀蓄が語られていましたね。
なぞかけを解かれると退治されてしまう妖怪の話は良く聞きます。妖怪がなぞかけする行為は、きっと人を食わなければ生きていけない苦しい自分の業から解放してくれる人物を探し出し、自分を退治して楽にさせてほしいと心の底で願っているのかもしれません。(現代の犯罪者もそのような心理が一部あるように私は思っています)
もし、私が現代の妖怪を作るとしたら、毎回違ったパスワードをなぞかけ風にして聞いてくる意地悪コンピュータ妖怪でしょうか。こんな妖怪いたらおもしろいですね。(解けなければ仕事できないけど…)
このお寺、かにの爪痕が残る奇石まで存在させて、話に真実味が持たせています。それがもし、意図的に話題作りが行われて、つぶれかけの廃寺から一気に有名寺に仲間入りさせたとしたら、これは、すばらしい村おこしのアイデアです。お金をかけずに話ひとつで復興資金集め。う〜ん、すばらしい。
そうそう、スフィンクスのなぞかけでひとつ薀蓄を。このギリシャ神話のスフィンクスはメスで、ピラミッドを守っているエジプトのスフィンクスはオスなのです。げに、恐ろしきは、女なり。…。まあ、どうでも、いいことなんですが…。
20代の時にバイクで行きました、柳田邦夫の遠野物語でお馴染みの民話の世界です。機会があれば一度いってみて下さい。
近くにあった龍泉洞も美しすぎて・・・岩手ってすごい。
毎日がラッキーで、きっかけはお化粧ですか。いいですね、正の連鎖。
ワシは因果応報と言う言葉が好きですよ。もとは仏教用語で善悪の因縁に応じて吉凶禍福の果報を受けること。善因には富楽などの善果を受け、悪因には貧苦などの悪果を受ける・・・
・・・なんか難しいですが、ようするに「物事の結果には原因がある」と解釈してますわ(まとめ過ぎ?)。
まりどのの良い結果にもすべて原因があるということ。太陽のように素敵なあなたへ、頑張ってくださいね。
水木版のかに坊主情報、ありがとうございます。この場合は「かんにん坊、かんにん坊」という言葉がキーワードになっているんですね。面白いです。
なぞかけに答えられないと殺される(死ぬ)というモチーフの童話・民話は他に、グリム童話の『なぞ解き王女』、北欧神話のヴァフスルードニルという巨人、また最近の日本で「カシマさん」の都市伝説などなど多数あります。古今東西、時代を超えて同じモチーフが使われているのは民俗学的にとても興味深いですね。
BLACK_OXさんのおっしゃるように「誰か俺を止めてくれ」的な犯罪者の心理が隠されているのかもしれません。このテーマで論文が一本書けそうですよ。
長源寺は新築されたばかりなのかピカピカでした。結構檀家さんが多いのかな。お隣の幼稚園で民話が語り継がれていると良いなあと思います。
スフィンクスはギュスターヴ・モローの作品、『スフィンクスとオイディプス』の絵でメスというイメージだったんですが、エジプトのはオスなんですね! なるほどー☆
『スフィンクスとオイディプス』はこちらで見られます。
http://muse.main.jp/arts/00-185.html
岩手県遠野はいいですよねー! もう一度ゆっくりと訪れたい地です。民俗学をやるなら欠かせない土地です。岩手特集の時はぜひ。
(以下「今日の100文字」の話題)因果応報、まっこと良い言葉です。全てのことが積み重ねなんだなあと思います。おそらく女子にとっては容姿が自己像の最も重要な基礎となるからなんでしょうね。化粧によってアイデンティティが明確になるために、ポジティブな行動に出ることが多くなるからだと思います。最近どうも調子が悪いという女子は思いきって外見から変化を起こすのも手かもです。しろさん、嬉しいです。ありがとうございます♪