三重 特殊車両が原発向け出発
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三重 特殊車両が原発向け出発

3月21日 1時43分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

福島第一原子力発電所の冷却作業に役立てるため、長いアームを使って狙った所に大量の水を注入できる特殊な車両2台が、20日夜、三重県四日市市を出発しました。

この特殊車両は、高層ビルの建設現場などでコンクリートを流し込むために使われているポンプ車で、50メートルを超える長いアームを使って離れた場所から狙った所に大量の水を注入することができます。政府の対策本部は、この車両を福島第一原発の冷却作業に役立てることを決め、20日夜、三重県四日市市の建設会社が所有する2台が、オペレーター3人とともに現地に向けて出発しました。2台は、21日昼ごろに福島県に到着する予定で、このあと冷却作業に加わることになっています。この建設会社によりますと、同様のタイプの車両はチェルノブイリ原子力発電所の放射能汚染事故の際にも原発を封鎖するコンクリートを打つために使われたということです。建設会社の長谷川員典社長は「なんとか役に立ちたいと、車や社員を派遣しました。きっと大きな効果を発揮してくれると思います」と話していました。