【地震】菅総理が被災地など視察を急きょ中止(03/21 06:04)

 菅総理大臣は21日、当初予定していた東日本大震災の被災地と福島第一原発の復旧作業の前線本部の視察を中止しました。現地の天候を理由にしています。

 菅総理は当初、大震災後初めて被災した地元自治体や住民らが身を寄せている避難所などを訪問し、お見舞いをすることにしていました。さらに、福島第一原発から約20キロ離れた復旧作業の前線本部も訪れ、原子炉への放水や電源の敷設など放射能汚染の危険があるなかで作業を続ける自衛隊員や消防隊員、東京電力の社員らを激励する予定でした。しかし、21日朝になって、「現地の天候不良でヘリコプターが離発着できないため」と中止を決めました。ただ、今回の視察について、枝野官房長官が「総理が被災地の状況を見て、声を直接伺うことの意義は大変大きい」としながらも、「現地に負担をかけることになってはいけない」と懸念を示していました。また、政府与党内にも「視察によって地元の負担がどれだけ増えるのか分かっているのか」「パフォーマンスはやめるべきだ」とこの時期の視察に批判の声が上がっていました。

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