救出少年「将来芸術家に」=県警署員「励みになる」―震災10日目救助、宮城・石巻
時事通信 3月21日(月)10時41分配信
宮城県石巻市で20日、東日本大震災から10日目に倒壊家屋から阿部寿美さん(80)と孫の高校1年任さん(16)を救出した県警石巻署員の清野陽一巡査部長(43)ら4人が21日、同署で記者会見した。任さんは救出された際に「将来は芸術家になりたい」と話したという。
清野巡査部長は「(一緒に救出に当たった)若手が『警察官になって良かった』と話しており、つらい状況で励みにできる気持ちでいっぱい」と目を潤ませた。
千葉知洋巡査(20)は「生きててくれてうれしい。今後も1人でも多くの人を救いたい」と胸を張った。
清野巡査部長らによると、2人を発見した場所は一面がれきで、ほとんどの家が押しつぶされていた。「先におばあちゃんを助けて」。任さんは署員が差し出したカイロや菓子をいったんは受け取らず、終始寿美さんの様子を気遣っていた。
がれきをかき分けた先に、寿美さんはいた。署員が「助けるから安心して」と呼び掛けると、寿美さんは泣き崩れた。2人がいた一室は薄暗く、寿美さんは「雨や雪が降って水漏れもした」と署員に訴えたという。
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最終更新:3月21日(月)11時36分