東日本巨大地震:「韓国人の思いやりに感動」

日本メディア、韓国での被災者支援活動を相次ぎ報道

 東北地方太平洋沖地震の被災者に対する韓国での支援活動の様子を、日本のメディアが相次ぎ報じている。

 毎日新聞は17日付で、本紙が大韓赤十字社などと展開する募金活動「日本を助けよう」キャンペーンを取り上げ、日本で人気を集めたドラマ『冬のソナタ』ヒロイン役のチェ・ジウさんが2億ウォン(約1430万円)を寄付したことを紹介した。産経新聞は、本紙15日付のイ・ビョンホンさんのインタビューを引用し「イさんは『どんな状況でも一筋の希望を失わないで』と日本人を激励。ほかの韓流スターたちに呼び掛けて救援活動を展開すると宣言している」と報じた。

 NHKは16日の放送で「ソウルの日本大使館前では、普段は従軍慰安婦問題をめぐり日本政府への抗議活動を行っている市民団体が、16日は震災の被災者を励ます集会を開き、犠牲者に黙とうをささげた」と報じた。

 韓国のニュースを毎日見ているという45歳の日本人女性は「地理的、心理的に一番近い国はやはり韓国だということを実感した。韓国の人たちの思いやりに感動した」と話した。

 ソウル・梨泰院で居酒屋を経営する56歳の日本人男性は「今は未来が見えないようでも、すぐに新たな希望が生まれるだろう」と被災者にエールを送った。

 このほか、韓国在住の日本人からは「ツイッター(簡易投稿サイト)で『頑張ろう』と互いに励まし合っている」「(今回の地震で)日韓の間で新たな文化が芽生えたように思う」「韓国の国民は、関東大震災の痛ましい記憶より、日本人が今直面している苦痛を分かち合うという思いやりを選択した」といった声が寄せられた。

 松本剛明外相は18日、権哲賢(クォン・チョルヒョン)駐日韓国大使に対し「(韓国の支援と激励は)日本国民に大きな勇気となっている。韓国と日本が強い絆で結ばれた『近くて近い国』だということを感じている」と、日本政府を代表して感謝の意を伝えた。

東京=廉康洙(ヨム・ガンス)記者

チェ・ソンジン記者

【ニュース特集】東日本巨大地震

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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