3月12日の情報

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官房長官 1号機の爆発を説明

枝野官房長官は12日夜に行った記者会見で、福島第一原子力発電所の1号機で起きた爆発について、「水素と酸素が結びついて爆発した」と説明したうえで、周辺で測定した放射線量は、一時、高かったものの、その後は下がる傾向になっていて、爆発は放射性物質が大量に漏れるような事故ではなかったことを明らかにしました。
枝野官房長官は、まず、福島第一原発1号機で起きた爆発について、「原子炉が入っている格納容器が爆発したのではなく、水素と酸素が結びついて爆発した結果、建物の壁が崩壊した」と説明しました。
また、福島第一原発の周辺で測定した放射線量の値を明らかにし、午後3時29分に1015マイクロシーベルトだった値が、爆発の4分後の午後3時40分に860マイクロシーベルトに下がり、さらに午後6時58分に70.5マイクロシーベルトと、下がる傾向になっていたとしています。
そして、爆発は放射性物質が外部に大量に漏れるような事故ではなかったことを明らかにしました。
さらに枝野長官は、東京電力が1号機の原子炉を冷やすために午後8時20分から海水を格納容器に入れる作業を始めたことを説明しました。
最後に、福島第一原発の周辺の避難の範囲を半径10キロから20キロに拡大したことについて触れ、「具体的な危険が生じたわけではないが、万全を期して対策を取った。住民には冷静に対応してほしい」と呼びかけました。

3月12日 21:20更新

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福島第一原発 20キロ圏に避難指示

福島第一原発 福島県は、12日午後6時半前、総理大臣官邸の指示を受けて、福島第一原発から20キロを新たに避難指示の対象にすることになりました。
福島第一原発では、これまで半径10キロの範囲で避難指示が出ていて、対象地域が拡大されました。
福島県は、現在、拡大される具体的な市町村やエリアを調べているということです。
第二原発の避難指示の対象については10キロのままです。

3月12日 20:05更新

官房長官 安全に万全を期す

枝野官房長官は、記者会見で、福島第一原子力発電所1号機の辺りで『爆発音』が聞こえたことについて、「原子炉そのものであるかは確認されていないが、何らかの爆発的な事象があったことは報告されている。現在、専門家を交えて、状況の把握・分析に当たっている。放射能の測定については、きちっと調査している。現在のところ、出ている数字のもとでは、管理された、想定される数値の範囲であると考えている。周辺住民の安全については、万全を期していきたい」と述べました。

3月12日 18:30更新

枝野官房長官会見

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原子力安全・保安院の会見

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福島第一原発で爆発音 けが人も

福島県の東京電力の福島第一原子力発電所で「揺れを感じたあと、爆発音がした。けが人が数名いるもよう」という情報が東京電力から入り、経済産業省の原子力安全・保安院が、状況の確認を急いでいます。原子力安全・保安院では記者会見を開いて、内容について発表することにしています。
原子力安全・保安院などによりますと、福島第一原子力発電所で、12日午後4時ごろ、「1号機の辺りで『爆発音』が聞こえたあと、煙のようなものを目撃した」という情報が原発にいた人から寄せられました。さらに東京電力からは福島第一原子力発電所で「揺れを感じたあと、爆発音がした。けが人が数名いるもよう」という情報が入りました。現在の福島第一原子力発電所の映像を見ますと、1号機のあった場所で爆発が起きたとみられ、建物の外壁がなくなっているように見えます。原子力安全・保安院は、「まだ詳しいことは分かっていない」ということで、状況を調べており、まもなく記者会見を開いて内容を発表することにしています。東京電力の本店に入った連絡によりますと、12日午後3時36分ごろ、原子炉のある建屋か、タービン建屋か分からないが、直下型の大きな揺れがあり、ドーンという音が聞こえて白煙があがったということです。プラントの復旧作業していた社員2人と協力企業の2人のあわせて4人がけがをして病院に運ばれたということです。福島地方気象台によりますと、福島第一原子力発電所の南にある福島県広野町の観測点では、午後4時には南南東の弱い風を観測しています。気象台によりますと、風向きはこれから夜にかけて西寄りに変わり、陸側から海に向かって吹く見込みだということです。

3月12日 17:34更新