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最終更新:2011年3月20日(日) 19時55分

いわき市、住民に安定ヨウ素剤を配布

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 福島第一原発事故によって住民に不安が広がっていることから、いわき市では国の指示なく住民に安定ヨウ素剤を配りました。これは法律に違反していますが、市は万が一に備えたものだとしています。

 安定ヨウ素剤は、体内被ばく後すぐに服用すれば、甲状腺がんを防ぐ効果がありますが、一方で副作用などがあるため、原子力災害特別措置法では、国の指示後に住民に配布することが定められています。

 しかし、いわき市は、これを無視した形で19日から40歳以下の市民への配布に踏み切りました。いわき市の渡辺敬夫市長は、「市民の不安に思う気持ちにこたえ、万が一に備えるために配った」と話しています。

 「政府もヨウ素剤を使用した事がない。そういう設計ができていない」(いわき市 渡辺敬夫市長)

 いわき市では、市から指示があったときに服用するように呼びかけています。また、専門家も冷静な対応を呼びかけています。

 「アレルギーのある方はジンマシンが出たり、かゆみが出たり、ショックも起こりえる。甲状腺の病気のある方は悪化する事もある。あくまでも慎重に服用ということになる」(放射線医療に詳しい 斎藤紀医師)
(20日17:40)

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