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震災 「はやぶさ」分析に影響

3月20日 4時11分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

茨城県つくば市の研究機関にある「加速器」と呼ばれる大型の実験施設が地震で被害を受け、小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰った微粒子の分析作業の見通しが立たなくなっていることが分かりました。

地震の被害を受けたのは、茨城県つくば市の高エネルギー加速器研究機構にある「加速器」と呼ばれる、直径およそ1キロの円形の実験施設です。11日の地震で、つくば市では震度6弱の揺れを観測し、研究機構によりますと、0.1ミリ単位で調整された真空の配管が引きちぎられたり、強力な磁石が落下するなどの被害を受けたということです。この実験施設では、ことし1月から先月にかけて、日本の探査機「はやぶさ」が小惑星から持ち帰った微粒子を分析する1回目の作業が行われ、今後、さらに分析が行われることになっていました。実験施設では修復作業が進められていますが、再び稼働させることができるめどは立っておらず、微粒子の分析作業の見通しが立たなくなっているということです。高エネルギー加速器研究機構の榎本收志さんは「加速器は非常に精密な調整が必要です。これだけ被害を受けると、復旧に時間がかかりますが、地震に負けずに復旧させたい」と話しています。