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<地震>浅い震源で大津波発生 明治には死者2万人の例も

毎日新聞 3月11日(金)23時39分配信

 今回の地震で大きな被害をもたらした津波は、地震や海底火山の噴火などで海底の地形が動いたことに伴って海水が上下に激しく変動し、大きな波となって四方八方に広がる現象だ。深さ24キロと比較的浅いところで大規模な地震が起こったため大津波につながったとみられる。【大場あい】

 気象庁によると、津波は海が深いほど速く、浅いほどゆっくりと伝わる。このため陸地に近づくにつれて後から来た津波が先に来た津波に追いつき、陸に到達したときには波が非常に高くなるという。

 今回と同じプレート境界型地震の東海、東南海、南海の3連動地震では想定マグニチュード(M)は8.7とされ、10メートルを超える津波が予想されている。

 一方、今回のM8.8の地震は、確認できた津波の最大波は相馬(福島県)で7.3メートルだった。東京大地震研究所の古村孝志教授(地震学)は「国内最大規模の宝永地震(1707年、M8.6)の2倍のエネルギーに当たる。大きな津波が起きた理由として、大きな地震のため、大きなすべりが生じ、大きな海底変動が発生した」と話す。

 日本では、過去に津波被害を伴う地震が繰り返し発生してきた。869年に三陸沿岸で発生した「貞観地震」では1000人の水死者が出たという記録があり、仙台平野で現在の海岸線より4キロ内陸で津波の痕跡が見つかっている。1896年の明治三陸地震では津波の高さが本州では過去最大の38.2メートルに達し、約2万2000人の死者を出すなど、太平洋岸に甚大な被害が出た。

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最終更新:3月11日(金)23時40分

毎日新聞

 

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