今回の地震で津波が押し寄せた地域の面積は、少なくとも400平方キロメートルに及び、東京の山手線の内側のおよそ6倍に上ることが国土地理院の分析で分かりました。
国土地理院は、被災地の上空から精密な航空写真を撮影し、被害状況の把握を進めています。この写真を基に津波が押し寄せた範囲を推定したところ、被災地のうち、青森県の八戸市から福島県の南相馬市までの地域で、少なくとも400平方キロメートルに及ぶことが分かったということです。これは東京の山手線の内側のおよそ6倍の面積です。また、海岸から内陸に6キロの地点まで津波が押し寄せた地域が複数確認されたということです。国土地理院によりますと、まだ、撮影できていない地域もあり、浸水範囲はさらに広いということです。国土地理院は「残りの地域を撮影したうえで、さらに写真の分析を進め、復興に向けた作業や防災対策の研究に役立つ情報を提供していきたい」と話しています。