警察庁によりますと、今回の地震と津波で、これまでに死亡が確認された人は6548人となり、6434人が亡くなった阪神・淡路大震災を上回り、国内では戦後最悪の自然災害となりました。警察に届け出があった行方不明者をあわせると1万6000人を超えています。
【宮城県】警察庁によりますと、宮城県ではこれまでに3860人の死亡が確認されています。沿岸部では壊滅的な被害を受けた地域が多く、宮城県警察本部によりますと、女川町や石巻市がある牡鹿半島などで多くの人が遺体で見つかったということです。また、宮城県内で警察に家族などから届け出があった行方不明者は2252人となっています。このほか、各自治体が所在を確認できていない人もいます。石巻市では、通信手段が限られていることから被害の全容はまだ分からず、行方不明者の数は最終的に1万人に上ると推定されるとしています。南三陸町では、人口のほぼ半数に当たるおよそ8000人、女川町ではおよそ5000人の所在が分からないということで、それぞれの自治体が確認を急いでいます。【岩手県】岩手県では、これまでに2040人の死亡が確認されています。市町村別では、▽陸前高田市が466人、▽釜石市が446人、▽大槌町が327人、▽山田町が284人、▽宮古市が252人、▽大船渡市が215人などとなっています。また、岩手県内で行方が分からなくなっている人は4253人となっています。ただ、釜石市が人数を把握できていないということで、行方不明者はさらに増えるおそれがあります。【福島県】福島県では、いわき市や南相馬市などで大きな被害が出ていて、あわせて592人の死亡が確認されています。また、行方が分からない人は3844人となっています。【他の東北・北海道】このほか、▽青森県で3人、▽山形県で1人、▽北海道の函館市で1人が死亡しています。【関東】関東地方では、▽茨城県で19人、▽千葉県で16人、▽東京で7人、▽栃木県で4人、▽神奈川県で4人、▽群馬県で1人の死亡が確認されています。今回の大震災で、これまでに死亡が確認された人は、あわせて6548人となり、6434人が亡くなった阪神・淡路大震災を上回り、国内では戦後最悪の自然災害となりました。また、警察に家族などから届け出があった行方不明者は1万354人となっていて、死亡した人とあわせると1万6000人を超えています。