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【社会】

名古屋市科学館の新プラネタリウム故障 独技師、震災で帰国

2011年3月18日 16時04分

機器トラブルのため、新館開館前日の内覧会でプラネタリウム上映ができなくなった名古屋市科学館=18日午後、名古屋市中区で

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 19日に開館予定の名古屋市科学館新館(同市中区栄2)のプラネタリウムが17日夜の最終調整中、電気系統のトラブルを起こし、投影ができなくなった。製作したカール・ツァイス社(ドイツ)の技師は、東日本大震災で本社から帰国指示が出たため、オープンを待たずに帰国している。プラネタリウムはドームの直径が35メートルあり、世界最大。

 市教育委員会の担当者は「なんとか19日の開館に間に合わせたい」と話し、復旧作業に全力を挙げている。

 市教委によると、開館に向けて投影プログラムの調整を行っていた17日午後10時半ごろ、一部の星の映像が映らなくなった。同10時50分ごろに投影機下部の分電盤から煙と異臭が発生した。

 業者が18日早朝から復旧作業を開始。故障原因とみられる部品の交換を準備する一方、カール・ツァイス社にメールでデータを送り、日本時間夕方となる技師の出勤を待って本格的に修理する。

 18日午後1時から予定されていた地域団体など関係者向けの内覧会は、プラネタリムを除いて実施した。

 科学館は1962年に天文館がオープン。64年に理工館、89年に生命館を開設した。新館は天文、理工両館を建て替えた。地上7階、地下2階、延べ1万5千平方メートル。総事業費は168億円。

(中日新聞)

 

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