2010年12月15日
/原島商店/麺処銀笹(ぎんざさ)@新橋(銀座八丁目)/【開店準備中】銀座いし井/香味徳(かみとく)@銀座一丁目(中央区銀座一丁目)/ | 昨日は寝たのが四時過ぎていたので、とうてい六時半とか七時に起きられないと諦めていたのですが、目が覚めてみたら六時半とは驚いた。 それでも睡眠時間が少ないのはいかんともしがたく、起きてからの身体の動きが緩慢で、家を出るのは同じ時間になり、乗る電車も同じ便で。 同じ車両の同じドアから乗ったら同じ席が空いていて、「済みません」と小声で断ってコートで着ぶくれした身体を空いている隙間にねじ込みました。 |
お昼はラーメンを食べに行く気分が出なくて、近場の原島商店(食べログの紹介ページ)で肉味噌チキンカツ弁当二百九十八円。 私はお弁当の食べ方が悪くて、必ずご飯が先になくなっておかずが余ってしまいます。
なにやら朝からバタバタと忙しい日で、いくつかの間違いや取り違いをしながら勉強しつつ一日が終わりました。 まだまだ仕事は残っていましたが、切りのいいところで切り上げて、今夜は銀座に新規開店したラーメン屋さん巡りに向かいます。 | |
| 銀座というと高級飲食店街でありそれは築地に近いからであり、銀座に行く人はお金持ちが多いけど銀座で働いている人はそうでもないので、そうでもない人向けに安価な飲食店もそれなりに存在します。 そんな銀座にお店を出すのはそれなりに存在する少ないパイを狙ってなのか、それとも「銀座で勝負してやる」という意気込みなのでしょうか。 銀座に電車で向かう場合、なにも銀座駅や銀座一丁目まで乗る必要はなく、地下鉄に乗り換えるくらいなら新橋駅や有楽町駅から歩いた方が銀座の町並みも楽しめるというものです。 |
一軒目に向かうべく新橋駅の銀座口を出て、目の前の昭和通りを銀座に向かって歩いて行きます。 目の前に巨大な歩道橋が見えてきたら昇って、はす向かいのガソリンスタンドめがけて降り、そのガソリンスタンドの裏手に麺処銀笹(ぎんざさ)@新橋(銀座八丁目)があります。 このあたりは既に閉店してしまった勇@銀座に2004年に来て以来、実に6年ぶりだけど、「勇の裏手だよ」という情報だけで道を覚えていたのは何とも。 店先にアクリル板で挟まれたメニューが用意してありますが、暗くてよく分からないし、店先でそもそもメニューを選ぶのがちょっと銀座っぽくありません。 | |
| 店内に入るまで何屋だか分からない、つまり一見さんには厳しいのが銀座のお店だと思うのですが、時代が変わったのか、八丁目はもう銀座ではなく汐留なのか。 とりあえず店内に入ると、すぐ右手に券売機、えー、券売機なんだ、ちょっとがっかり。 なんとなく、店員さんに導かれて席に着いて、夏なら冷えた麦茶、冬なら熱いほうじ茶なんかを飲みながらメニューを眺めたり、お馴染みになったら「今日も鯛飯、召し上がりますか」なんて声を掛けられたりしたら嬉しいのにな。 食券を買ってすぐに店員さんに渡すのかと思ったら席に着いて渡す方式、「コート、お掛けしますか」とラーメン屋でコートを掛けてもらったことはどのくらいぶりだろうか。 |
お冷やならぬ冷茶をいただきながら店内を眺めます、二人掛けのテーブルが二つずつくっつけて四人掛けが四卓の合計十六席、しかしラーメン屋然とした薄手の合板のテーブルに木製の丸椅子に座って殺風景な真っ黒の壁を眺めてでは、ビールの一杯も飲む気になりません。 雑誌の紹介記事を貼りまくるのは勘弁して欲しいけど、絵画の一枚、彫刻の一体、なにもないし、窓もないから外の景色も拝めないし、しかもBGMはJ−POPだし。 せめて厨房でも見えたらとは思いますが、一段高く奥に引っ込んだ構成、一人で来ると身の置き場がありません。 メニューはらーめんとつけめん、それぞれ塩と白醤油、ラーメン以外ではご飯が鯛飯と焼豚飯、白ご飯、トッピングと飲み物が揃っています。 席に座るとすぐに「先付けですが」と薬味と一緒に既にテーブルにセットされた角盆の上に置かれます、箸は竹箸ですか、高そうだなぁ。 先付けは夜だけのサービスのようで、蓋を取ってみると白菜のお浸しに魚肉ほぐしが盛りつけられていて、日本酒(用意されていません)に合いそうです。 しかしながら、これから暖かいラーメンを食べるのに何故に口の中を冷やしておくのかがちょっと分かりにくいですね。 | |
| この先付けを味わいながらラーメンの出来上がりを待っている間に店員さんとお喋りができるのかなと思ったら、すぐに銀笹塩ラーメン八百円が運ばれてきました、角盆は置きっぱなしなので彼女がドンブリだけを持って運んできてくれました。 「当店のスープは、昆布、鰹節、煮干などの魚介でとった出汁をベースに鶏ガラ、トンコツを合わせたものです」との説明書きのままのスープ、スッキリした魚介スープに柔らかい塩ダレがラーメンとしては破格の美味しさ。 柔らかめの細麺はスープの吸い上げも良くてスルスルと食べられ(いったいどこの製麺所?)、それでいてお喋りをしながら食べても伸びたりしなさそうです。 |
| しっかりと肉々しいチャーシューはこのスープに不釣り合いなほど美味しく、レンコンを鯛の身で包んだつみれが二個、スープに沈めてあります。 このつみれはスープに沈めずに別に食べたいくらい美味しい、鯛つみれ二百円で売っているから、別に食べてみよっと。 メンマと青菜と糸唐辛子、途中から薬味のあおさと揚げ葱をスープに入れて香り付け、ラーメン単体で味わえばラーメンとは思えない美味しさ、見た目はラーメンだけどラーメンではないのかも知れない。 普段は、ろくに修行経験のない料理人が少ない経験と当てにならない勘でこねくり回して作り上げたラーメンを食べているので(そういう味が好きで食べているわけですが)、経験を積んだ和食職人が本気でラーメンを作ればこのくらいはどうと言うことはないのでしょうかね。 |
ここのラーメンに強力な惹きとかインパクトを求めているネット情報も見かけますが、八百屋に来て「ロース肉が売っていないから魅力がない」という様なもの、なんでどの店にも同じ好みを求めるかなぁ。 スルッと麺を食べ終わったら、既に出されている半鯛飯百五十円へラーメンドンブリに残っているスープを注ぎ入れてお茶漬けにするのですが、ラーメンドンブリの端っこが注ぎ口になっているのが変わっていますね。 鯛飯茶漬け、とでも言いましょうか、なかなかの味わいではありますが、ラーメンスープはすでに冷めてるし、ご飯はラーメンと一緒に出されるので冷めてるし、両方とも暖かいウチに食べる方法はないのかな。 | |
| メニュー的にはこの鯛飯までを食べて一食でしょう、九百五十円のラーメンメニューでかまわないと思います、量的に女性であっても多くはありません。 いやぁ、久しぶりに素晴らしい和食のラーメンを食べたな、と一息ついて冷茶を飲んで、望むところはこのタイミングで「お勘定をお願いします」と店員さんに声を掛けたいところです。 席を立とうとするとホールの女性が近寄ってきて、「写真、綺麗に撮れましたか」と声を掛けてきたので、iPhoneで撮った写真を見せたりして。 ご馳走様でした、次回は白醤油のつけ麺を食べてみたいですね。 |
再び昭和通りに出て、銀座を八丁目から一丁目にテクテクと歩いて行きます。 途中、ちらちらとイルミネーションを楽しみながら歩いていると、飲食店の開店工事をされていて、「つけめん」の文字が見えたので吸い寄せられるように近寄っていきました。 既にラーメンデータバンクなどでは速報されているかも知れませんが(スマートフォンでは速報が読めない)、銀座いし井(住所は銀座3−8−4)が開店準備中でした。 十二月二十日、二十一日はつけ麺が無料サービスとのこと、何食用意されるかは分かりませんけどね。 店主さんの友達のブログを見ると、十八日(土)十七時からプレオープンするらしい。 その日に銀座でブラブラしていたら、覗いてみるとつけ麺一杯をご馳走になれるかも知れません。 | |
| とか何とかしながら歩くこと二十分で香味徳(かみとく)@銀座一丁目(中央区銀座一丁目)に到着しました。 私はまだ行ったこともない鳥取ラーメンの老舗とのこと、よく分かっていませんが豚骨ではなく牛骨(味のイメージがわきません)で出汁を取るとのこと。 5の付く日はワンコインサービス・デー、通常七百円のラーメンが五百円で食べられます。 そのワンコインサービス効果なのかどうかは分かりませんけど、店先の写真を撮っていたら女性二人組追い越されました。 店内に入るとすぐ右手に券売機、こちらの店は椅子からテーブルからどこをどう見てもラーメン屋風情なので券売機が似合います、途中での追加注文も殆ど考えられません。 |
食券を買って店内を振り向くと、男性店員さんが「いらっしゃいませ、こちらへどうぞ」とテーブルにお冷やを置いて席を案内してくれます。 まっすぐ奥に伸びたカウンター十一席には先客数人、厨房は一番奥なので調理風景を見ることはできません。 どのくらい待たされるか全く分からず、壁の貼り紙を見ながらボケッと見ていると、「はい、お待たせしました」と煮干醤油ラーメン七百円が運ばれてきました。 鳥取ではどうしているか知らないけど、華の銀座でラーメンドンブリをテーブルにドンと投げ置くのはやめて下さい。 | |
厚手の真っ白いドンブリには焦げ茶色のスープ、飲んでみると煮干しは軽く香り付け程度にしか感じず、何とも言えない甘い味わい、牛骨スープってこんなに甘かったでしょうか。 醤油ベースでなく塩ベースを食べてみたらもっとよく分かるのでしょうか、「じゃあ、違う味を(わざわざ)食べに来よう」という気にならないのは他のラーメンブロガーさんと同じですね。 ここまでスープがしっかりしているのに細麺ではちょっと弱いですね、スープによって麺を替えるというのもアリじゃないでしょうか。 チャーシューはスープに沈んでいて、食べてみると牛肉と言うことはないみたいです、牛骨スープと豚肉でも合わないことはないけど。 | |
| モヤシがシャキシャキしていて美味しかったなぁ、メンマになるとに板海苔、と刻み葱も散らされていました。 ご馳走様でした、と声を掛けて席を立ちましたが、店員さん二人は奥ので調理に掛かりっきりでこちらの声が聞こえない様でした。 お店からの去り際の印象でもう一回来るかどうかって決めることが多いんだけど、店員さんの数とこのお店の構造では難しいかも知れません。
銀座の夜をブラブラと有楽町駅に向かって歩きます。 新橋には数え切れないほど通ったのに、有楽町は苦手だなあ、駅に立っても近くのラーメン屋が殆ど思いつかない。 |
posted by ふらわ at 00:00|
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日記
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危険な響きだな〜〜。
しばらく行ってないので、今度行かなくちゃ。
ラーメンを食べに・・ではなくて^^
確かに危険です・・・私も怖い目に合いました
来週辺り、行ってみようかなと悩み中です^^
銀笹。
熱燗でも、欲しくなりますよねっ。
いし井、本日プレオープンでしたが関係者でないため入れず(泣)
月、火、共に昼間に食べにいけないよなぁ・・・
銀笹、お店に行ってみれば分かりますが、とても日本酒を飲める雰囲気ではありません。
が、どこでもテキーラなジンさんなら飲めるかもですが(笑)