鄭明析 牧師

1945年韓国の忠清南道錦山郡に7人兄弟の3男として生まれた。当時韓国は、終戦、植民地支配からの独立、朝鮮戦争などの影響で極度に困窮した時代だった。ましてや深い山奥にある故郷での生活は、貧困と飢餓を極めた。そんな中、「生きる」問題に直面し、答えを聖書に求めてイエス・キリストに救いを見出した。昼は 畑仕事、夜は山や洞窟で祈り、聖書を読み探求する毎日を過ごした。

20代前半にはべトナム戦争に2度出兵し、戦争の惨状を通して人生のはかなさと 命の貴さを身をもって悟った。命を守って下さった神様のために生き、人々の命を救う働きをしようと誓った。帰国後、山で祈る生活を送り、神とキリストの道 を伝え、病気や苦境にある人々を助け、身を粉にしてイエス・キリストの教えと愛を実践した。33歳の時、さらに大勢の人に神様とイエス・キリストを伝えようと単身ソウルヘ上京。

その聖書の教えと実践する姿は、特に若者たちの心を動かし、摂理を通しての主の福音は国を超え海外にも広がった。また、すべてのものを通じて神様を賛美する思いから、スポーツや芸術活動にも積極的に取り組んでおり、彼の書道や絵画作品は各国での展覧会などで高く評価されている。彼の神とキリストとに対する愛と忠誠は変わることなく、今日に至るまで聖書の教えの実践を説いている。その多岐にわたる業績が認められ、ユネスコ傘下オープンインターナショナル大学の博士号(哲学)の他、医学、神学の博士号も授与された。