ツンデレとは何なのか? 03 
『ツンデレとは何なのか?』 byスミマサノリ

まだまだ続く、ツンツン

小腹が空いたので、今度は食べ物をオーダーしてみる。
メニューは「ふわふわ卵のオムライス」。
ネーミングだけ見ても、いかにも優しそうなメニューである。

«ふわふわ卵のオムライス»



ケチャップで「萌」と書いてくれるらしい。
これだ、これにしよう。

ドリンクの時と同じ手順を踏んで(何回も呼んで、頭を下げて)、何とか妹にオムライスを注文。

10分後…、

«仏頂面で妹登場»

«スプーンをテーブルに投げつける»



もう、ちょっとやそっとじゃ驚かない。
スプーンを持って来てくれただけ良かったと思う。

テーブルにオムライスを置こうとして

妹「ちょっと、そのスプーン邪魔なんだけど」と言っている。

自分で置いたくせにー、とか言ってはいけない。
妹はオムライスのお皿でスプーンをどけながら、僕の前に置く。

«オムライス登場»

«普通だ»



目の前に置かれたオムライスは普通に美味しそうである。

そうか、もしかしたらここからデレが始まるのかもしれない。
さっきはごめんね、的にデレッとしながらケチャップで「萌」と書いてくれるはずだ。

わくわくしてデレを待つ。

しかし、妹「かわいく落書きしなくていいでしょ?」
住「え?」
妹「適当で良い?」

«ケチャップの蓋をオープン»

«おもむろに»

«ドバッと»



僕の答えを待たずに、乱暴にケチャップをかける妹。
オムライスがケチャップで埋まっていく…。

«「萌」は?»



住「あの、萌は?」
妹「面倒臭い」

そう言い放つとクルッと背を向けて行ってしまう妹。

適当過ぎる!

«行っちゃった»



こんなにケチャップを食べたら、やっぱり糖尿になってしまうと思う。
40才ともなると、生活習慣病に注意しないといけないのだ。

«ケチャップをよける僕»

«これ、やっぱりかけ過ぎだと思います…»



ケチャップをよける僕を、カウンター越しに妹が見張っている。

«見張る妹»



怒られないうちにちゃんとオムライスを食べなければ。
糖尿とか、そんなことを言ってる場合ではないのだ。

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