美容院で赤毛のアンにしてくださいと頼んでみる03 
美容院で赤毛のアンにしてくださいと頼んでみる by 住正徳

「カラー入ります」

カラー剤は、ゆかりさんがにんじんをイメージして調合してくれた。

≪カラー剤≫

これを髪に塗ると、オレンジ色になるらしい。液体を見ただけでは、仕上がりが想像出来ないが、ゆかりさんには分かるのだろう。


≪カラー剤を塗る≫

カラー剤を塗る段階になって、鏡の前のにんじんを3本に増やしておいたのだが、こうして見ると何かの儀式のようである。

全体にカラー剤が行き渡ったら、ここで再びしばらく待つ。


≪しばらく待つ≫

カラー剤を塗ったら、髪が黒くなった。
これで本当にオレンジ色になるのだろうか?


さっきまではオレンジになる事に不安を覚えていたが、今度はちゃんとオレンジ色になるかどうか、心配になってきた。

僕は責任感が強いタイプなのだ。

≪色を確認するゆかりさん≫

ブリーチ剤の時よりも長い時間放置されている。
お店に来てから、かれこれ3時間ほどが経過して、さすがにお尻が痛い。


≪仮眠≫

仮眠から覚めると、ゆかりさんから「流しましょう」と声がかかった。
カラー剤を洗い流すのだ。


いよいよ、赤毛のアンヘアーが完成する。

果たして僕の髪は赤毛のアンになったのか?

≪カラー剤を洗い流す≫

髪を洗い流し、鏡に映った自分の髪を見た。 すると、さっきまで黒かった髪が、ちゃんとにんじんになっている。

凄い、にんじんだ。


≪にんじん色になりました≫

さすがはゆかりさんである。しっかりと仕事をこなしてくれた。
僕の髪はしっかりと「赤毛のアン」の色になった。


アンはこの髪をギルバートから「にんじん、にんじん」とからかわれたのだ。そりゃあ、石版で叩きたくもなるだろう。と同情する一方で、この色を見たら「にんじん、にんじん」って言いたくもなるわな、というギルバート側の気持ちも少し分かるようになってしまった。それくらい、オレンジ色の髪にはインパクトがあると思う。

そして、僕はこのインパクトのある髪をどうしたらいいのだろう?
美容院を出てから軽く途方に暮れた。

≪バー、にんじん(本文とは関係ありません)≫


取材協力:ブラックヘア専門店「ナートゥ」
渋谷区円山町2-21-1F、電話:03-3461-7883

(by 住正徳)

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