被災地の泥棒防止 金庫を回収
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被災地の泥棒防止 金庫を回収

3月19日 21時58分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

壊滅的な被害を受けた岩手県陸前高田市で、被災地に残された住宅や車の中から現金や貴金属が盗まれる被害が出ていることから、警察が、がれきの中から金庫を回収する作業を始めました。

陸前高田市では、市街地の大半が津波に襲われ、およそ3600棟の住宅が流されるなど壊滅的な被害を受け、9400人余りが避難生活を余儀なくされています。19日から、がれきを撤去するなど復旧作業が本格化するなかで、津波で壊れた住宅や車の中から現金や貴金属が盗まれる被害が出て、金庫ごと持ち去られたケースもあるということです。このため、警察は、がれきの中から金庫などの貴重品を回収する作業を始めました。警察の要請を受けた地元の消防団は、19日、被災地でおよそ20個の金庫を探し出し、一つ一つ回収した場所や時間などを記録していました。金庫は、このあと大船渡警察署で保管され、持ち主の問い合わせを受けしだい、本人に返還されるということです。陸前高田市消防団の佐藤勝団長は「被災者の気持ちを踏みにじる行為で許せない。これ以上の被害を防ぐためには、自分たちで守るしかない」と話していました。