募金会場には5000人が集まった=名古屋市東区のオアシス21で
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名古屋グランパスは19日、名古屋市東区にあるオアシス21で、主将のGK楢崎正剛(34)、選手会長のMF小川佳純(26)ら21選手が参加して、東日本大震災の被災地支援の募金活動を行った。
被災地の力になりたいという選手の気持ちが、1時間に約5000人もの人を動かした。オフ期間にもかかわらず、名古屋・栄には、帰国中のFWケネディ、福岡大の卒業式に出席したFW永井らを除く21選手が集結し、募金を呼び掛けた。
15日から震災で練習が休みになり、楢崎を中心に、自主トレに集まった選手らで、何ができるかを話し合ってきた。その提案をクラブも受け入れ、本来は神戸戦を戦っていたはずのこの日、募金活動を決行した。
楢崎は「名古屋にいない選手は(参加できず)残念がっていた」と、選手全員の活動だと強調した。募金した人から直接声を聞いて「みんなの気持ちが被災地に届いて、復興の手助けとなることを祈っている」と話した。リーグ戦再開のめどは立っていないが「再開したときに全力でプレーすることが被災地へのエールになれば」と、自主トレを続けていく。
小川は「僕らが仙台に行く途中で地震が起きた。人ごととは思えない。ニュースで被災地の様子を目の当たりにし、早く何かをしたかった。今後も貢献できることを探し続けていきたい」と、予想をはるかに上回る人の協力に感謝していた。
選手が参加して行った初の街頭の募金活動で、395万3393円が集まった。全額を、16日に開設した名古屋グランパス義援金受付口座に寄せられた義援金とともに、Jリーグおよび日赤を通じて、被災者救済や復興支援の活動資金として寄付する。 (伊東朋子)
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