2011年3月20日12時28分
松本剛明外相は20日、英仏米などの多国籍軍がリビアに軍事介入したことについて「日本政府は、リビア当局による自国民に対する暴力の即時停止を求める立場から、国連安保理決議にのっとって国連加盟国が措置をとることを支持する」として、軍事介入を支持する談話を発表した。
談話は「リビア当局が国民に対する暴力を継続していることを強く非難する」としたうえで、カダフィ政権が「直ちに賢明な判断を行うことを強く促す」と求めている。また、「即時の停戦を目的としてあらゆる外交努力が行われるべきだ」と国連やアフリカ連合の外交努力に期待感を示す一方、「地域の平和と安定のためのアラブ連盟の役割を重視する」としている。
中東に駐在し、日々、中東の動きに接する川上編集委員が、めまぐるしく移り変わる中東情勢の複雑な背景を解きほぐし、今後の展望を踏まえつつ解説します。エジプトからの緊急報告も。