東京都心でも震度5弱 東日本大震災リポート


 東京都内で和歌山ニュースハーバーの取材活動をしている岸村敏充特派員は、 千代田区永田町の国立国会図書館にいた。 11日午後2時46分、 大きな揺れに館内では 「机の下に隠れろ」 と声が飛んだ。 けがはなかったが、 鉄道がすべて止まり岸村特派員は帰宅困難になった。 一時避難所は人で溢れ一息つける場所も、 食糧もなかった。
 千代田区平河町の和歌山県東京事務所では、 情報収集のため職員が待機した。 岸村特派員は和歌山の状況を知ろうと、 同事務所を訪れた。 入所する都道府県会館はエレベーターが止まり、 壁にはひびが入っていた。 階段で12階まで上ると、 職員が温かく迎えてくれた。 孤独で不安だった岸村特派員を 「大丈夫か、 けがはなかったか」 と気遣ってくれた。 緊張の糸が切れ目頭が熱くなった。 知らない土地で被災すると不安。 県民を受け入れたり、 支援する仕組みがあると心丈夫だと思う。
 地震から1週間以上たつがいまだ余震が続く。 計画停電のうえ、 食糧は品薄状態で、 普段通りの生活に戻るまで時間がかかりそうだ。停電は不自由だが、都民は、被災地のために協力しているという共通の意識を持っている。みんなで復興を祈りたい。 (聞き手 次田尚弘/和歌山)


2011年03月20日 13:00