福島県産牛乳から基準値超える放射線量検出 県がサンプル調査開始
福島県産の牛乳から基準値を上回る放射線量が検出された。
川俣町で採取された牛乳から、食品衛生法の暫定基準を超える放射線量が検出されたことを受け、酪農家からは不安と怒りの声が聞かれる。
佐藤ファームの佐藤正仁さんは「福島の名前のつくものは、買ってもらえないという不安がある。1週間後に牛乳が出荷できますと言われれば、一生懸命頑張るけど、この先、ずっと出荷できないのかわからないので困っている」と語った。
検出された放射線量は、直ちに健康に被害を及ぼす値ではない。
福島県では20日から、県内37市町村の酪農家を対象にサンプル調査を始めるとともに、川俣町内の酪農家に牛乳の出荷自粛を求めている。
1日に5トンの牛乳を出荷してきた酪農家では、停電で搾乳ができなかったり、出荷先の工場が被災したため、地震以降出荷がストップしていた。
出荷再開の準備を進めてきた矢先のできごとに、先行きに大きな不安を抱えている。
(03/20 14:07 福島テレビ)