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北茨城市のホウレンソウ、ヨウ素検出 規制値の12倍

2011年3月20日14時33分

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 茨城県は20日、福島県境の北茨城市で18日採取したホウレンソウから、食品衛生法上の暫定規制値の12倍に相当する、1キロあたり2万4千ベクレルの放射性ヨウ素131を検出したと発表した。放射性セシウムも暫定規制値を超える同690ベクレルを検出。また、同じ日に北茨城市内で採取したネギからは暫定規制値より低い同350ベクレルのヨウ素が検出されたが、セシウムは検出されず、キャベツからはヨウ素、セシウムとも検出されなかった。

 野菜類の暫定規制値はヨウ素が同2千ベクレル、セシウムが同500ベクレル。県原子力安全対策課によると、検出された濃度のホウレンソウを、日本人の平均的な年間摂取量で1年間食べ続けても、被曝(ひばく)量は胸部CTスキャン検査1回分の3分の1程度。「人体に影響を及ぼす程度ではない」という。県南東部の神栖市のピーマンと県南西部の八千代町のレタス(いずれも17日に採取)も分析したが、ヨウ素、セシウムともほとんど検出されなかった。

 また、北茨城市と高萩市の上水道浄水場で19日に採取した飲料水を分析した結果、北茨城市で同10ベクレル、高萩市でも同8.4ベクレルのヨウ素を検出。セシウムも北茨城市で同1.17ベクレル、高萩市で同1.26ベクレルを検出した。いずれも暫定規制値以下だった。飲料水の暫定規制値はヨウ素で同300ベクレル、セシウム同200ベクレル。

 茨城県は19日、北茨城市の南に隣接する高萩市で18日に採取したホウレンソウから、暫定規制値の約7.5倍のヨウ素131を検出したと発表。県は同日、JAなどを通じ、ハウス栽培も含め県内全域で取れるホウレンソウすべての出荷を自粛するよう要請している。

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