菅直人首相は20日午前、防衛大学校(神奈川県横須賀市)の卒業式で訓示し、福島第1原発事故を含めた東日本大震災への対応をめぐり「すべての国民に、この試練の先に日本の明るい未来を築くべく、力を合わせ国難を克服しようと呼び掛けたい」と述べた。
同時に「政府は何としても国民を守るべく、現在も必死の戦いを続けている」と、対応に全力を挙げる決意を表明した。21日には被災地を訪れ、避難所を視察する方向で調整している。
409人の卒業生のうち、任官辞退者12人などを除く385人は自衛隊の幹部候補生学校に入校。ただちに被災地へ派遣されることはないという。