宛書きをする幸せ。中島 早貴さん  2011/03/19(SAT)
宛書き(あてがき)をする幸せ。塩田泰造  2011/03/18(FRI)
1974 稽古場日記 0311 池田稔「こりゃ芝居なんかやってる場合じゃねーな。サ、ぶっ通そうぜ」  2011/03/17(THU)
1974 公演について。お詫びと延期のお知らせ  2011/03/16(WED)
1974 稽古場日記 0310  2011/03/10(THU)
1974 稽古場日記 0306  2011/03/06(SUN)
1974 稽古場日記 0305  2011/03/05(SAT)
1974 稽古場日記 0227  2011/02/27(SUN)
流れゆく時間 みずいろの稽古場で ℃-ute『Kiss me 愛してる』 オトムギアワー  2011/02/23(WED)
1974 脚本家日記 0220  2011/02/20(SUN)


宛書きをする幸せ。中島 早貴さん

なっきぃ こと 中島早貴さんとはじめてお会いしたのは
2007年のちょうど今ごろ。四年前の春の昼下がりでした

ぼくはその日、はじめて「ゲキハロ」の仕事をいただき、
はじめて会う℃-uteの はじめての主演舞台ということで
はじめて尽くしの緊張感の中、一時間ほどの面会時間で
℃-uteの皆さんの印象をインプットすべく、池田と共に
ペラ数枚の仮の脚本らしきものを持参してまいりました

「卒業式の帰り道に、仲良しの友だちとプリクラを撮る」
そんな内容のペラでした。読み合わせの一番最後だった
中島さんは、なんとその数枚の脚本を読みながら言葉を
つまらせ、涙を流しました。・・ぼくはア然としました

それは、卒業という晴れやかなきもちと、もう友だちと
毎日は会えないというかなしいきもち、プリクラなんか
撮らなくてもすぐ会えると笑う友だちの「きっとそうは
ならない未来」をいとおしくおもうきもち、およそその
ペラ数枚の脚本に(きちんと書きこまれていないのに)
求められているすべての感情が、淡く渾然一体となった、
貴い涙でした

ぼくは面会後の興奮も覚めやらぬまま、池田と立ち食い
蕎麦をすすりつつ「とんでもないものを見てしまったな」
と言うと、池田も「とんでもないものを見てしまったな」
と言いました
・・
その役の身になって、あたまで考えると相反する感情の
すべてを自分のものとして、こころで同時に感じている

それはものすごく特別な才能であり、これを感じるだけ
ではなく、おもいを言葉にのせて表現するところにまで
いけたならば、彼女はとんでもないことになっちゃうぜ
・・
言葉にするならそんな感じの興奮を、言葉にしないまま
共有していたのだとおもいます

それで前述のオトムギ初ゲキハロ『寝る子は℃-ute』で
早貴さんに宛書きさせてもらった司(つかさ)という役
に、クライマックスシーンで以下のセリフを書きました。


『夏美さんは空に帰っていった。

星が多すぎて、どの星になったのかはわからない。

だけど、もうあの水色の鏡の中に、夏美さんが現れることは、

ないんだろう。

チョウさんは、千切れるくらいに手を振っていた。

わたしたちはみんな笑っていたけど、

笑っていないと涙がでちゃいそうな、へんなきもちだった。』

(ごらんになってない方、なんのこっちゃですみません。
だけど是非今からでもDVDで観ていただきたい作品です)


この中島早貴さんの長台詞に、想いをのせきった表現に、
ぼくは深く感動しました。ご来場のお客様にも大絶賛で
迎えられた、忘れられないシーンとなりました。ですが、

このセリフって、セリフだけ注意深く読み返してみると、
二行目と三行目、四行目と五行目、ほとんどのセリフが
前の一行と相反する「別のきもち」の衝動に動かされた、
へたすると「わけわかんない」「ついていけない」こと
になっちゃう、ぎりぎりの連続で構成されているのです

なっきぃのモノローグにこめられた感情が、ぴたぁーっ、
とうまっていたからこそ、うけいれられた、神のシーン。

「しあわせ」と「かなしみ」は
両極にあるものではなく、隣り合わせにあるものなのだ。
そんな、知っているつもりだった、知らないでいたこと、
中島司にあらためて教えてもらった気がした塩田でした

・・ぎゃー!

なんか、どえらく長い文章になっちゃっててすみません。
まだ肝心の『1974』まで行き着けてないというのにぃー

ちょっと途中はしょります

今回のオトムギ、中島さん 岡井さんをお迎えするんだ!
そう決まった直後の塩田のきもちは
「うおぉーっ!」「ついに再会できる!」「うれしい!」
大興奮歓喜しましたが、それだけではありませんでした

四年前、はじめての芝居の時でさえ、あんだけこころを
揺さぶられたんだ
あれから四年めちゃ密度濃く毎日をたのばってるお二人。
今やいったいどんだけすごいことになっているのだろう。
年に数えるくらい、コンサートや劇場で「また、ご一緒
できる時を楽しみにしています」とごあいさつするたび、
必ず「はい!ぜひ!」とまっすぐな即答を返してくれた
あの笑顔には、なんとしても作品でばっちりこたえたい!

『寝る子は℃-ute』は稽古初日に台本が全部あったので、
「宛書き」のための準備時間は「一時間」とするならば、
『1974』がもらった時間は、なんと「四年間」なのだ。
今回の宛書きには、果てしない時間がかかっているのだ!
「やべえ!」「緊張する!」「がっかりさせたくねえ!」
色んなきもちで胸が騒いでしかたなかった稽古前でした

・・だけど、そうしてはじまった『1974』稽古・・

はじめてのホン読み稽古。早貴さんは「色んなきもちを
まぜこぜに」宛書きされた役に「うわぁ(喜)その声で、
そのように読んで欲しかったんだ」と作家冥利に尽きる、
感情が連綿と生まれ続ける素敵な読みを聴かせてくれて、
さらにちょいちょいと演出をつけるたび、その役として、
あまりにも絶妙な「こころで感じてる」リアクションを、
ぴたっぴたっと返してくれた。わぃっ!色んなきもちを
感じるこころ、大切にしたまま、さらに純化してパワー
アップしてるぅ!!

立ち稽古で「そこで前に、センターに出てみてください」
と頼んだら、ぶわっとおっきい目をもっとおっきくして
笑顔全開で魅せてくれた芝居に「こりゃ紀伊國屋ホール
の最後列の壁にライナー性のホームランでバコーン!と
ぶち当たるなーッ」って、おいら、演技でバコーン!と
やられてしまった。おもいをのせる表現が、四年前とは
比べようもなく圧倒的にパワーアップしてるぅ!!

そんな早貴さんを視た瞬間、シオダの渾然一体となった
色んなきもちは、ふわーっと「この芝居をつくれる幸せ」
という、もっと大いなるおもいへと昇華していきました

そうして

のこり半分の脚本は、その稽古時間からもらったものに
この身をまかせ、導かれるままに大胆に書き切りました。

はい。まるで、じぶんで書いたようじゃない、大胆さで。

大人の麦茶 十八杯め公演『1974』の中島 早貴さん、

どうぞ、おもいっきりたのしみに待っていてください!!

そして次回のムギムギデイズ『宛書きをする幸せ』には
この芝居のもうひとりの主演女優 岡井千聖さんのことを
書くでやんす!
Date: 2011/03/19(SAT)


宛書き(あてがき)をする幸せ。塩田泰造

ぼくは脚本を書く時『宛書き(あてがき)』というやりかたが
いちばん手応えを感じるぜいたくな書き方だとおもっています。

宛書きは、

最初に物語があるのではなく、演じてくれる俳優さんの容貌や、
声、立居振る舞いなどなど(はい。などなどです)から色んな
イメージをいただいて、それを動力源に物語を紡いでいきます。
かなりしも「これならハマり役だろう」ではなくて「この役を
演じてる姿を観てみたい!」という自分勝手的なわがままから
できていたりするのですが、稽古場で演出をしながらあたまに
描いた世界がぶわっと立ち上がり、増幅し、実現していく瞬間、
ぞくぞくする歓びにうちふるえます。

この書き方の場合、物語のゆくえも当初イメージしていたもの
ではなくなってしまうことがあり、まるで自分で書いたみたい
じゃないシーンに出逢えたりします。その快感はなにものにも
代え難く、こんなことがあるから芝居はやめられないとおもう
瞬間です。

2011年3月17日。今日(日付が変わったからもう昨日だけれど)
初日を迎えるはずだった舞台『1974』

紀伊國屋ホールにはオデッセーの頼れるナイスガイA吉さんが
期間中常勤で、もしも延期を知らずに訪れてくださるお客さま
がいらした場合への対応をこころがけてくれています。

ぼくは劇場にも赴かず、電気を消した部屋で、静かに、静かに
今なにをしたらいいのかと考えたり考えなかったりしています。

公演が中止でなく延期になったこと、ものすごく有り難いです。
そして、ものすごく有り難いこととわかってるにもかかわらず、
「オッケー!よっしゃー、次だ!さぁ、切り替えて行くぜぃっ」
とはすぐにはどうしてもなれない自分がいます。

『1974』の炎が 『1974組』のみんなにもらったエネルギーが
からだのうちがわで燃えつづけてやみません

『1974』を今、お客さまにご覧いただきたいと願ったきもちが
からだのうちがわで燃えつづけてやみません

それで、

もちろん舞台の内容や役柄については来る12月の延期公演を
楽しみにしていただきたいので、ネタバレしたくないのですが、
それぞれの俳優さんたちから『宛書き(あてがき)』する時に
いただいたものについて、この「幻の公演期間中」に少しづつ
書きつづってみようとおもいます

パンフレット予告編みたいなニュアンスでゆるゆるお付き合い
いただければさいわいです

書いてみて「あ、やっぱ、これ、ネタバレに通じちゃうかなー」
とか思ったら途中でやめるかもです。スミマセン
Date: 2011/03/18(FRI)


1974 稽古場日記 0311 池田稔「こりゃ芝居なんかやってる場合じゃねーな。サ、ぶっ通そうぜ」

暖房をつけない音楽のない薄暗い部屋で
さぁなにをしようかなと思って、ムギムギデイズを書いてみます

こんな時に電力のしょうもない無駄遣いだと不愉快になられた方、
返す言葉もなく、本当にもうしわけありません
でも、この『1974』公演をたのしみにしていてくださった方々に
「『1974組』はあの時、こんなかんじでした」
って知ってもらいたいきもちもあって、徒然につづってみます

3月11日
最初のものすごい大揺れがあった時、
『1974組』は通し稽古の目前のスタンバイタイムでした
プロデューサーの佐々木さんが赤羽橋の方と電話してて
「えっ?!そっち地震?東京タワー曲がった?うそっ!」
と言った瞬間、電信柱がぐわんぐわん揺れはじめました

おもわず階下の稽古場まで駆け下りていくと
「灯体(とうたい)の下に行くなーっ」と池田が叫んでいて
年若の女優さんたちは稽古場の真ん中におしくらまんじゅう
みたいにチームワークよくかたまって、
どぅーが「う。ちょーこえー」とひとりごとをつぶやいてて
元気や将護が哺乳類の親(お兄さん犬やお母さん猿みたいな)
のような体勢で、びっと子供たちの頭上に手をかざしながら
じーっと天井を睨んでいました
宗兵や佑介さんは金剛力士像みたいな体勢で守っていました。
なっきぃが「ちょっとだけ前髪切ろうかなー」と言っていて、
ちっさーが直前につけたシーンの段取りの確認をしてたのが、
なんだか やたらに たくましくて たのもしくて 和みました

余震が続くなか、池田稔が
「おう・・こりゃ、芝居なんかやってる場合じゃねーな」
と言い、(塩田はあいまいにうなずき)
「お(稽古場の)ドア開けとけ。昼だから音したって構わねえ。
閉じこめられたらどうにもなんねえからな」
と言い、(塩田はあいまいにうなずき)
「少しでも揺れが来たら止めることにして、サ、ぶっ通そうぜ」
と言い、オレを視ました。
それまでただぼけーっとあいまいにうなずいていたオレが
「あ。こんな時ですが、通ししてもいいですか」
と言ったら、
みんなが元気に二つ返事の即答で「ハイッ」と応えてくれて
通し稽古をやりました

それは、
信じられないほどぴったぴたに集中した、素晴しい通しでした

通しが終わったら、もちろん即時解散となり
でも電車はひとつも動いていないので
年若の女優さんたちはそれぞれ大渋滞の中、迎えに来るご家族を
待っていて、さぞかし不安だろうに明るい笑顔を絶やさずにいて、
なにくわーぬ顔で大河元気がいちばん遠くの のうちが帰るまで
ずっとおもしろい話とかして時間を忘れさせてくれていて、
子供たちはひとりひとりみんな家路につきました
佐々木プロデューサーは、ハローの子が全員帰るまできっちり
稽古場にいて、つながりづらい連絡を注意深く丹念にとり続け、
皆が帰った瞬間「ではわたしも帰ります」とお帰りになりました

「未成年がいるうちは誰も酒を買いに行くなよ」と言っていた
池田が、稽古場の真ん中に小道具のちゃぶ台を引っ張って来て、
いただきものの幻のようにウマい酒『夢心』をドンッと置いて、
将護が気のきいたつけもの的なものを買って来て、
ナミチョウのはちゃめちゃ明るい音頭と、コンちゃんのいなせな
お酌で、演劇人生初の稽古場エンドレス酒盛りがはじまりました

塩田は家族との連絡がとれていなかった関係で大田区の自宅まで
五時間くらいかな?歩く決意をして、宗兵の「異常に寒いですよ、
今夜はここにいた方が」との優しい忠告にも「いや、帰ってみる」
と(当社比)りりしく答え、「気をつけて!さようなら!!」と
すっごいもったいないくらいの見送りをみんなからしてもらって、
稽古場を出た瞬間、家族の無事を知って、そのままコンビニ直行、
大量の酒を買って引き返し、大爆笑の「お帰りなさい」もらって

その夜は、忘れられない酒になりました

非常時にふざけててすみません。
だけど、目にはいる座組の皆すべてがたのもしくやたら格好いい
そんな日でした

写真1。稽古場ど真ん中でちゃぶ台酒場開幕
写真2。並木秀介画伯による深夜のスケッチ
写真3。紀伊國屋ホールにて粛々と搬入の図
もちろんクレーンは使用せず。オール階段で。
写真4。紀伊國屋ホールの裸舞台にて
宮原NASAKE将護 & 斉藤YOKOHAMA佑介
「おら、足!しゃんとしろぉっ!足!」の図。

本日の日記はここまでとします。でも、
この芝居の主演女優、中島早貴さんのこと、岡井千聖さんのこと
その他、本番までは書かずにいようと思っていた、塩田がこころ
動かされたことのつれづれ、また折にふれ書かせていただきます

公演が打てなかった思い出の追憶としてでなく
冬まで延期になったあいだを、さらにたのしみに待っていただく
こころの予告編として
Date: 2011/03/17(THU)


1974 公演について。お詫びと延期のお知らせ
稽古最終日前日
震災後の対応でBS-TBSで二日間徹夜だった
プロデューサーの丹羽多聞アンドリウさんが
通し稽古を見終わって、感想のひとこと
「ものすごく疲れていたんだけど、これを観たら
元気をもらった。活力がわいてきた」
と言ってくれました。

1974組一同、一丸となってつくってきたこの舞台、
「一人でもご来場くださるなら公演をしたい」
そう思って、昨日ぎりぎりまで紀伊國屋ホールにて
美術セット建て込み、照明吊り込み、音響チェックなど
すすめていた我らですが
佐々木淳子プロデューサーとじっくり話し合いを重ね
交通機関への影響、計画停電への協力、余震への対応
などをかんがみて、公演を延期とさせていただきます

たのしみにして待っていてくださったお客さま
たいへん申しわけありません
どうぞご理解くださいますようお願い申し上げます

ですが、先ほども書きましたように
この公演は中止でなく延期なのです

この『1974』の

なっきぃ(中島 早貴さん)の超フレッシュな可愛らしさ、素敵さ
ちっさー(岡井 千聖さん)の運命に向き合うりりしさ、格好よさ

工藤 遥さんの元気いっぱいの愛くるしさ、
竹内 朱莉さんのすこやかな明朗さ、
大河 元気さんのまっすぐな瞳のつよさ、
斉藤 佑介さんの知性あふれる色っぽさ、
宮原 将護さんのアホで優しい日向のにおい、
和泉 宗兵さんの骨太で繊細なたくましさ、
磯和 武明さんの天晴な怪優っぷり、
岩田 陽葵さんの記念すべきデビュー、
今藤 洋子さんの涼やかな母性、
池田 稔のいぶし銀の怪しさ、
並木 秀介の見たことないろくでなしっぷり、
中神 一保の家族をおもうまなざし・・

もう明日に本番を観てもらいたくてたまらない状態、
ばりっばりに仕上がっている
『1974(イクナヨ)』
今のフレッシュさ、勢いや熱気、なにもかも
そのまんま真空パックして、
この滑走路の時間、さらなるブラッシュアップをかさね
ご来場くださる全てのお客さまに
「元気になってもらえる芝居!!」
をお届けいたします
どうぞ引き続きのご期待、宜しくお願いいたします

そして

今も寒さ、かなしみ、おそろしさ、こころぼそさ、
とともに過ごしていらっしゃるであろう震災被災者の方々に
こころからのお見舞いを申し上げるとともに
犠牲者の方々のご冥福をお祈りいたします。

『1974』脚本・演出 塩田泰造
Date: 2011/03/16(WED)


1974 稽古場日記 0310

毎日毎日
熱気球のように膨らみながら
上昇してゆく
『1974』
です

いろいろ書きたいこといっぱいの毎日
でも、やっぱり今は、核心のところは、
「たのしみにしてください」
としか書かないでおきます。。。

美術 田中敏恵さんの至高のセット
音響 尾林真理さんの匂い立つ音

舞台監督 小野八着さんのご尽力で
ものすごーく美味しい会津のお酒『夢心』
いただきました
「あ、お正月にしか呑めないお正月の味」
とつぶやいたおばやん(尾林さん)でした

この舞台を紀伊國屋ホールに持っていくこと
たのしみでなりません

本日の写真
アクトリーグをともに闘ったミラスタの
きゃぷてん後藤公太さんが登場していますが
合成写真ではありません
乞うご期待関係!!

Date: 2011/03/10(THU)


1974 稽古場日記 0306

今日の宿題が(遅れに遅れたけど)一応終わって、
なおかつまだ日付変更線を超えたばっかだなんて
ハッピーすぎるワーカホリックサボリーマンです

たのしみにしてもらいたくて、なんにも書けない、
と前回は書きましたが、やっぱちょっと書きます
『1974』のこと。

池田稔のチャチャ入れ

『お前が心を洗われているのは、
毎日1974の稽古場で
お前が魂ごともってかれているのは、
まっすぐな芝居だろう?』

まったく同感で。そうおもわずにはいられません


前々回の稽古、ようやく(遅すぎじゃろぉー塩駄)
座組の皆さんにラストシーンまで脚本を渡した日、
なっきぃ(中島早貴さん)のぶっつけの初読みに、
心の琴線がふるえて、涙でそうになってしまった。
作家が紙に書いた言葉に、まっすぐになっきぃの
こころがやどって本当になる瞬間が見えたんです


前回の稽古、(本日の)コンサートのリハ直前の
ちっさー(岡井千聖さん)の、あまりにも華麗な
役になりきりっぷりに、かなしいシーンじゃない
のに、あっぱれすぎて涙でそうになってしまった。
ちっさーの、疑いなくまっすぐ役に取り組む姿に、
芝居の天使が舞い降りて来た瞬間が見えたんです


『愛すべき芝居馬鹿』斉藤佑介さん。どんな役も
どんなシーンも初見で見事な演技を魅せてくれる。
だけど本人は(常に穏やかでヒトには優しいけど)
じぶんには穏やかじゃない厳しい役者さんなので

『実は昨日の稽古は、上手くいきませんでした。
上手く生きられませんでした。』

そうブログに綴られていたシーン、もういっかい
丹念に立ち稽古を繰り返しているうちに、共演の
どぅー(工藤遥さん)、将護とのあいだになにか
「今ここで本当に起こっていること」としか表現
できない、まっすぐなものの息吹が立ちのぼって
びりびりと感電しました。稽古終わりのユースケ、
曇りの無い「穏やかな」笑顔を見せてくれました


宮原将護の「チャチャ入れデイズ」うれしいなー、
あ軽くて深いなーショーゴ。と思いつつ、写メの
天下一品で共にふざけた夜の記憶が思いだせない。
きっとめちゃくちゃ酔っぱらってめちゃくちゃな
チャチャを入れながら、めちゃくちゃに楽しんだ
んだろなー、駄ーしお。将護、いつも見てくれて
有り難う、おいらの◯◯◯◯を。

オトムギ『タイガーブリージング』の田中ナサケ。
ゲキハロ『三億円少女』の昭和のイチロウちゃん。
将護力にお世話になりまくりの作塩。さぁ、次は
・・

きみのこころに いつも新しい君を 見つけにいくよ


上の最後の一行は、大人の麦茶『いちころソング』
主題歌『想風(=しゃんぷう)』からの引用です。

『いちころソング』本番の日に京都から上京して
そのまま紀伊國屋ホールで受付を手伝ってくれた
タケ坊(磯和武明さん)。ずっと気になっていた
このピュアな怪優のまっすぐな演技をオトムギの
舞台でお披露目できることが楽しみでなりません

おーっと。ながくなりました。また書くでやんす。
『1974組』語りだしたら止まらない語りたいこと
いっぱいの魅力的な俳優さんばっかしです
Date: 2011/03/06(SUN)


1974 稽古場日記 0305

ぎゃー \(☆o☆)/

劇団のホームページ日記として、いちばんだいじな季節に
ムギムギ御無沙汰すみませんー。。。

並木からメール
「だめだめムギムギ止めちゃだめ。期待の公演、宣伝必要」

うぐっ、まさしく、そのとーり
ただいま稽古真っ只中。書きたいこといっぱいなのですが

池田のひとこと
「おまえさぁ『楽しいです』って以外の表現ってねーの?
仮にも作家だろ?」

うぐっ、図星じゃまったく図星じゃ。文才なさすぎだオレ

しかし、公演を期待してくれてるとおもえばおもうほどに
ネタバレ的なものを書くの、がまんしちゃうじぶんもいて

なんで、池田が並木をおもいきりぶん殴ってしまったのか
なんで、ぶん殴られた並木がクレイジー笑顔で包丁なのか
なんで、佑介と並木がペンキ缶ゴシゴシしてくれてるのか
なんで、座組一同で森実友紀さんを囲んで記念写真なのか

書きたくっても書くのがまんの塩駄なのでした
『1974』たのしいです。

どうぞおもいっきりたのしみにしてください!!

森実友紀さん

ROCKミュージカル 『ピンク スパイダー』
http://pinkspider.main.jp/

東京公演@東京グローブ座
2011年3月8日から27日

3月8日初日って・・・!
本番超目前の中、最高に素敵で献身的でカリスマあふれる
◯◯◯◯指導、本気で大大大感謝してます

『1974』無事に大成功で千穐楽を迎えたら 皆で参ります!
Date: 2011/03/05(SAT)


1974 稽古場日記 0227

『1974(イクナヨ)』けいこ熱いっす!
こりゃあ イクっきゃナいっすヨ!!

そんな稽古場で目撃したきらきらのあれやこれや
けっこうながながと書いたのですが
それを当日パンフのごあいさつにすることに決定。
ちゃらくてさぁーせん

1974、どうぞ乞うご期待です!!

1。イクナヨ自家製ノートに桜チラリです
2。「明星」っぽいスナップですって
3。どぅーがぴょんと飛んで覗いてるのは?
4。関係ないけど冬は野菜が特にうまいっす
Date: 2011/02/27(SUN)


流れゆく時間 みずいろの稽古場で ℃-ute『Kiss me 愛してる』 オトムギアワー


大人の麦茶 1974 稽古
あかるく まえむきに 意識高く
稽古をかさねるたび がんがん覚醒してゆく
キャストのみんなを観ていると
たのしくてたまりません

今日のどぅー(工藤遥さん)どっかーんと
まっすぐきてて、はんぱなかったです

来る本番を 観に来てくれるお客さまをおもいながら
一日一日だいじに過ごそう

別現場の貴重ーな半日休みに 大河元気、元気に参上!

ぶわっと春の風が吹いてさらに上昇気流に乗る稽古場です

1974 期間限定ブログに朋友 和泉宗兵(涙兵)による
『おとこ、大河元気』火傷しそうな紹介文、載ってます
だけど写真の塩駄、背中とかかいてて緊張感ねーなー(恥)

http://www.gekidan-online.com/blog/1974/


本日は
中島早貴さん 岡井千聖さんがメンバーである
℃-ute デビュー四周年シングル
『Kiss me 愛してる』リリース!
℃-ute の五人、めっちゃしゅわっしゅわしてるし
さびの「ねぇ ねぇ ねぇ ねぇ」ぞくぞくヤバいし
曲えらいかっちょいいし、これは大ヒットの予感!!
予言してないで買いにいかなくちゃッ


そして、本日は
並木秀介 中神一保 池田稔 大人の三銃士出演
「オトムギアワー」20時から開催です
よかったらぜひ覗いてくださいッ

http://www.kampsite.jp/kamptalk/
Date: 2011/02/23(WED)


1974 脚本家日記 0220


今日は日曜日。
なのにもかかわらず『1974』の
プロデューサーの丹羽多聞さん佐々木淳子さんに
休日の貴重な時間をとっていただいて
(最後まで仕上がった)脚本打合せの予定でした。
なのにもかかわらず
脚本があがらずに、中止にしていただく、という
かなり、めちゃくちゃ、やってはならないことを
やってしまったもんのすけ 塩田泰造です
謝っても済まないけど、すみません

だけど、そんな今、こころは踊っております
今しがた、一人の部屋で、音も無い一人の部屋で
あらすじ最後まで打ち終えたところで・・なんか
涙でちゃいました。でちゃった涙ふきました

これは、あきらかに、最初っからあたまに描いた
ストーリーを字にしたのでは起こり得ない現象で、
今までの稽古の時間、71ページ分の1974組
みんなの芝居と、人間から、さずかったものです

こーいうことがあるから芝居はやめらんないです

脚本家としてもどーかとおもうけど
演出家としても迷ってばっかしの稽古場なのに
なっきぃ(中島早貴さん)が ℃-ute ブログに
http://gree.jp/c_ute

『みなさんで、
 アイディアを出しあったり、
 アドバイスもらったり、
 本当に、
 素晴らしい
 稽古だと思いますっ』

なんて、サイコー嬉しいことを書いてくれてます

前向きな創意工夫と、風通しのいいポジティブが、
座組の宝です


BS-TBSではただ今『1974』CM 絶賛オンエア中。
ちっさーとなっきぃのどきっとアップのささやき、
是非チェックしてくだされ


今日稽古場に行ったら、昨日すげー美味しかった
『将護お母様お稲荷感謝ナミチョウロケンロー』
歌おうかなー(歌詞カードはチャチャ入れ参照)


そんな『1974』のこと、大人の麦茶仲間のこと、
二年連続かかわらせていただいたゲキハロのこと、
先日ご紹介させてもらった清水佐紀さんのブログ
で、すっごーくすてきに紹介してくれています

http://ameblo.jp/shimizu--saki/

おもわず山手線で「のわっ」と一人歓声でました
有り難うございます。。


それに比べ、塩駄ときたら・・

先日ギタリスト石澤ヨージ兄貴が南翔太の舞台を
観に行った時、ショータはにっこり変らぬ笑顔で
「1974 絶対行きます!」って言ってくれたって
教えてくれた。おいら・・翔太への感謝も友情も
三億円少女のときからぜんぜん薄らいでないのに、
その保田圭さんと出てた面白そうな舞台の観劇が
できなかったばかりか、ムギムギ告知も失念した
(つまり、忘れた)・・ずーん。さぁーせん・・

すばらしい仲間がまわりにいてくれるよろこびを
忘れずに、有り難いことをあたりまえにしないで、
じぶんもすばらしいものになりたい


とか思いつつ、辛ラーメン卵おとしつくりました。
オレ、極意を発見しました。麺を煮はじめてから、
ちょい遅らして二分後に粉スープを入れるんです。
あーうまい
Date: 2011/02/20(SUN)


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