せと弘幸Blog『日本よ何処へ』

「国民の生活が一番」

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　近況報告

　先ず最初に福島原発の事故で決死の思いで戦っている東電社員、協力会社の作業員、自衛隊員、地元消防団、警察官、そして新たに加わった東京消防庁の人達にねぎらいの言葉を送りたい。

　福島第一原発、６号機の冷却機能回復…東電発表

　東京電力は２０日未明、福島第一原子力発電所６号機の使用済み核燃料の貯蔵プールの冷却機能が回復したと発表した。

　東電によると、冷却機能は１９日午後１０時過ぎに回復し、同１０時時点での貯蔵プール内の温度は６７・２度で、その後徐々に低下しているとみられるという。

読売新聞 3月20日(日)0時7分配信

　事態が好転に向かっていることが初めてニュースとして流れています。必死の作戦がようやく軌道に乗ったのではないか。本当に有り難うございます。

　一日も早く安堵する日がやって来ることを願ってやみません。

　又東北では津波の被災にあって今尚多くの人が避難所で厳しい生活を余儀なくされています。被災者が置かれている状況は改善されてきているとはいえ、まだまだ苦しいものです。

　一日も早く被災者に希望の光が差すことも同時に祈りたいと思います。

　さて、私の近況をお知らせします。

　私は地震の時には東京にいました。東北自動車道路、新幹線は不通となり、レンタカーを借りて一時福島に向かいましたが、大変な混雑と途中でガソリンが入れられないということで途中で戻り、翌々日羽田発の臨時便で福島空港に着きました。

　福島空港の上空では旋廻して中々降りられないという状態でしたが、その理由は自衛隊の輸送機やヘリコプターを優先して離発着を行なっていたからです。

　福島空港はさながら戦場の最前線基地の様相でした。大型の軍用輸送機が十台近く目に入りました。ヘリコプターも２０機近く待機していました。

　空港からバスで郡山に向かう途中の大きな広場に、自衛隊の大型車両がかなりの列をなして止まっていました。その数はざっと１００台以上と思いました。

　野戦用のテントが張られ、既にそこに多くの隊員が待機していることが伺われた。次の指示を待っているところだと思いました。一般の車両に混じって明らかに原発事故に対処するために用意されたと思われる車両が次々に目に入って来ました。

　この時に既にただならぬ気配を感じました。何かよからぬことが起きるのではないか。でもそれは杞憂に終わることになると信じております。


　福島に戻って実家に行くと瓦が下に落ち、石の塀が倒れていました。屋根の瓦は宅地内にある母屋、石蔵、作業小屋など４つの建物で被害を受けました。






















　母屋では雨漏りもあるので昨日は屋根に上がって割れた瓦を予備の瓦に取り替えたり、シートを張ったりしました。テレビでは盛んに外に出るなと言っていますが、やらなければならないことは沢山あります。

　家の中にじっとこもっている訳には行きません。多くの市民は朝早くからコンビニやスーパーの前に２時間以上も前から並んでいます。子供をおぶった若いお母さん達も必死なのです。

　「外になるべく出ないで下さい」などのテロップは何の効果も現していません。外に出ていたらどうなのかを、もっと詳細に知らせるべきでしょう。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
屋根の瓦を取り替えたり、シートを張ってひと段落して空を見上げたら円盤と見間違うほどの雲がゆっくりと漂っているのが見えました。

　そういえばこの数日間は空を見上げる心の余裕さえもなかった。

　農業をやるようになってから昼も夜も空を眺めることが多くなりました。

　何か、大空を見ていると心が和んできます。大自然の中で生きているのではなく、我々人間は生かされてきた。

　その思いを今回ほど身につまされたことはありません。人間は大自然の前では本当にひ弱な存在でしかないのかも知れません。

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