フジテレビが新設した日曜9時ドラマ≪ドラマチック・サンデー≫では、1月スタートの第2弾に、江口洋介主演のハートフルな学園ドラマを放送することが決定した。

　ズブの教育素人である民間人校長が、持ち前の熱血さと真摯さでさまざまな困難に立ち向かい、輝きを失った子どもに夢を与え、事なかれ主義がまん延している母校の小学校の危機を立て直す、というストーリーで、タイトルは『スクール！！』。
　教師と子どもの真剣勝負や、小学校の再生という物語を通じて、“学校の正義”、“子どもとまっすぐ向き合うことの大切さ”、そして“未来への希望”を、子どもから大人まで家族みんなで感じてもらえるハートフルなドラマだ。これまでの数々のキャリアの中で、江口洋介が学園ドラマに出演するのは意外にも今回が初めてで、校長役も初挑戦となる。近年は感情をあまり表に出さないクールな役どころが多かった江口洋介だが、今回は久しぶりに熱い男っぷりが楽しめそうだ。さらに、江口が演じる主人公と対峙する冷酷なライバル教師を、人気と実力を兼ねそろえた西島秀俊が演じることも話題を集めそうだ。連続ドラマでの二人の競演は今回が初めてで、対照的なキャラクターの火花を散らす対決も目が離せないだろう。

　今の公立小学校は、学力低下や無気力、いじめ、裏サイト、育児放棄、モンスター・ペアレント…など問題が山積している。一度問題が起きると、家庭や地域社会が教育を放棄しているのを棚に上げて、一斉に学校批判が噴出し、教師だけがつるし上げられる。一方的に責められる教師は失敗を怖れるばかり“事なかれ主義”に徹し、子どももそんな教師や親たちのことをどこか冷ややかに見ている。このような閉塞感がまん延した小学校の危機的状況を打破すべく、ひとりの男がある公立小学校の校長として赴任するところからドラマは始まる。

　主人公は、中堅ゼネコンで20年間現場一筋、ダムやトンネル、橋の土木工事の現場所長として生きてきた。「男の中の男」「永遠のガキ大将」と周囲からは呼ばれる、まさに太陽のような男。そんな熱い男が、恩師との約束を果たすべく、民間人校長として廃校の危機にある母校に帰ってくる！　だが、彼が校長になったのには、心に秘めたもう一つの理由があった…。

　持ち前の明るさと行動力、そして素人ならではの斬新な発想で、閉塞感あふれる学校に風穴を開けていく。この男の信念はただひとつ。「人として正しいことをする」。学校にまん延する事なかれ主義や非常識を壊し、児童数が減り続ける母校に再び活力を生み出すために孤軍奮闘する。
　しかし、そんな主人公の前に立ちはだかるのが、あるスーパー教師。がんじがらめの公立小学校の中で、超現実主義の教育方針を貫き、ことごとく新校長の考え方や行動と対立していく…。
　公立小学校の数々の問題を解決しようとする情熱的な民間人校長と、学校ができることだけを確実に対応する冷静なプロ教師との対立を軸に、子どもたちや親、地域をも巻き込んださまざまな問題や事件を通して小学校の再生を描くヒューマンドラマだ。
　新校長に真っ向から対立するスーパー教師役に西島秀俊、その他に北乃きい、塚本高史、市川実和子、三浦翔平、堀内敬子、塩見三省、岸部一徳といった、若手からベテランまで豪華な顔ぶれがそろう。
　なお、クランクインは12月上旬を予定している。

◆主演・江口洋介さんのコメント

　「えっ？　民間人校長？？」そんな制度があることを知らなかったので、ずいぶん思い切った企画だと驚きました。自分でも調べていくうちに「それも選択肢のひとつかな？」と大納得。子どもをテーマにするわけですから、やりがいがあります！
　子どもたちと一緒に、勇気と元気のある大人を演じたいと今から張り切っています。

◆編成企画の成河広明（フジテレビ編成部）より

　このドラマは、建設現場で数多くのプロジェクトを率いてきた “誰もがほれる男” が、民間人校長となって母校の公立小学校に赴任。持ち前の明るさと行動力、そして真摯な態度で、子どもたちや保護者そして教師たちに笑顔を取り戻し、夢と希望をもたらす物語です。
　太陽のような明るさ。ブルドーザーのような行動力。そして、何より誰からも愛される人柄。この物語の主人公は、まさに現代の寓話のスーパーヒーローです。この魅力的な役は、江口洋介さんしか演じることができないと思い、出演をお願いしました。江口さんがこれまで演じてこられたどの役柄とも違う、まったく新しいキャラクターが今年の冬、日本全国を席巻すると確信しています。

番組概要

番組タイトル

『スクール！！』

放送日

2011年1月スタート　日曜21時～21時54分

編成企画

成河広明

企画統括

瀧山麻土香

脚本

秦建日子
ほか

音楽

延近輝之

プロデューサー

永井麗子

演出

土方政人
岩田和行
ほか

制作

フジテレビ

制作著作

共同テレビ