謎の円盤オホホホ星人
Once upon a time
或る処にオホホホ星人さんたちが住んでいました。
オホホホ星人さんはとてもとても悪い悪い人達で、村人達を毎日毎日虐めていました。
ところがオホホホ星人さんたちはとてもとても仲が悪くて、日々血で血を洗う勢力争いを繰り広げていたのです。
そして村人達は、オホホホ星人さんの大きな派閥に属さなければ満足な食事も与えて貰えなかったのです。
それらはオホホホ七大財閥と呼ばれ、邪教院家・蛇蝎院家・因業寺家・独尊寺家・
御鬼ノ女家・戒名院家・折伏屋家の悪い悪い専制君主が村人達を支配していました。
邪教院家当主の邪教院たか子さんは、第3011代ミス・ユニバースに選ばれるほどの美貌の持ち主でした。
しかしその美しさとは裏腹に、たか子さんは生まれつき凶暴で意地の悪い性格だったのです。
蛇蝎院家当主の蛇蝎院もも子さんは、二代目地獄女王に抜擢されるほどの可愛い可愛い性格の悪い女の子でした。
もも子さんとたか子さんは胤違いの姉妹なのですが、姉のたか子さんとはとてもとても仲が悪くて毎日喧嘩が絶えませんでした。
因業寺家当主の因業寺マス男さんは、怖い怖い第2010代閻魔大王様でした。
マス男さんは炭火焼き鳥チェーン・ヤマラージャを全国展開するシェフ兼代表取締役社長でもありました。
独尊寺家当主の独尊寺唯我くんは、因業寺マス男社長の経営する焼き鳥チェーンの営業部長さんでした。
しかし意地の悪い唯我くんは隙あらばと、第2011代閻魔大王の座を狙っていたのです。
御鬼ノ女家当主の御鬼ノ女霊子ちゃんは、とてもとても可愛い可愛いブリブリの女子高生でした。
霊子ちゃんは美しい天使でもあったのですが、頭が悪いので神様の怒りに触れて堕天使になってしまったのです。
戒名院家当主の戒名院魔人くんは、とてもとても恐ろしい第二代目サタンでした。
でも過食症で百貫デブの魔人くんは、一日中カウチポテトしてる全然ダメダメなサタンだったのです。
折伏屋家当主の折伏屋ナンミョウ之介くんは、怖い怖い全身包帯姿のミイラ男でした。
でも優しくて気の弱いナンミョウ之介くんは、性格の悪いたか子さんもも子さん姉妹に毎日コキ使われていました。
オホホホ七大財閥に蹂躙され奴隷の身となった村人達は、毎日それなりに仕合せな日々を送っていました。
ところが村長さんの家の土蔵から昔々の古文書が発見されたために、事態は一変してしまったのです。
その古文書には、古代に落ちてきた謎の隕石が村のどこかに落ちてると書かれてありました。
驚くべき事にその謎の隕石とは、総てのワガママな願いを叶えるといわれている『牛蒡の石』だったのです。
生まれつき欲が深くて我儘なオホホホ星人さんたちがこれを放って置く筈がありません。
オホホホ七大財閥は非武装中立宣言を破棄したため、村は戦国時代の様相を呈してきたのです。
さる偉大な歴史家はこう書き記しました・・・・・これが『オホホホ♪宇宙最終戦争』の幕開けであったと。
オホホホ七大財閥の当主たちは、宇宙最終戦争の準備に余念がありませんでした。
たか子さんは村中からヤンキーを集め、特攻隊を組織して毎日特訓をやらせていました。
もも子さんは村中から美男美女を集めて、夜な夜な色仕掛けの作戦を練っていました。
マス男さんは、紀州備長炭と村中の地鶏とブロイラーを買い占めてしまいました。
唯我くんはお庭で砂遊びをしたり、マキャベリやクラウゼヴィッツの著作を読み耽っていました。
霊子ちゃんは参謀本部に村中のマンガとアニメを集め、戦略的データの作成を指示していました。
魔人くんは食糧確保のため、通信販売で冷蔵庫を100万台まとめ買いしました。
ナンミョウ之介くんは家臣に命じ、竹槍と防空頭巾を作り戦争ごっこをしていました。
一見平和そうに見えるこの村にも開戦の時は刻一刻と迫って来ていたのです。
果して村人達は宇宙最終戦争の災禍から逃れ、無事生き残ることが出来るのでしょうか。
そして、再び村に平和な日々が訪れる時は一体何時やって来るのでしょう。
to be continued.
ポイント評価は受け付けておりません
ついったーで読了宣言!
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。