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阪神大震災から14年も、懲りないセンセイ

2009/1/17(土) 22:46 投稿:清水研究員  記事URL トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )

小春日和の日(神戸南京街)

小春日和の日(神戸南京街)

 
 今日で、あの阪神大震災から14年ですか。あの地震でエライ目に逢ったにもかかわらず、今、ワイの命があるのは、住んでいたアパートが頑丈な軽量鉄骨製であったからだと思います。

 そのあたりのことは何度も書きましたので、今回は割愛します。でも、ちょっと前に閉村式を行った日比谷派遣村に集まっていた人々と、阪神大震災での被災者たちに対する報道に、非常に似通った構図を感じ、気になりました。

 あるニュースサイトに、「辻元清美、鈴木宗男とがっちり握手。」なんぞと載ってましたので、ウソやろ?と思い、そのサイトを開けてみますと、ホンマに日比谷の派遣村で二人が固く握手している写真がありました。(YouTubeにもアップされてます。)

 二人は握手だけで、勿論、アダルトビデオみたいなプレイには発展してませんでしたが、たしか辻元清美氏は、全国中継の国会で、「アンタは疑惑の総合商社」とか、「ド忘れ禁止法を適用してやる」とか、ボロクソに鈴木氏を罵りまくっていた筈。その辻元氏に罵倒されまくりであった鈴木宗男氏は、派遣村の集会では永田町方面を指差しながら、なにやら激烈な政府批判のアジテーションを展開しておられました。

 鈴木宗男氏のアジテーションに大いに賛同されているのか、辻元氏以外にも共産党の志位氏や、社民党の福島氏、民主党の管氏ら、所謂、野党の大物たちがキラ星の如く列席されておられました。
 然し、派遣村で激烈なアジテーションを展開する錚錚たる政治家たちと、黙々とその演説を聞く職を失った人々の光景は、阪神大震災時に君臨していた押しかけ市民団体&ボランティアの連中と被災者たちの構図と、余りにもソックリであるようにワイには見えたのです。

 あのとき、着の身着のままで寒空の下に放り出された敗残兵みたいなワテら被災者は、暖かそうなファッションで、自分の愛に陶酔なされていた市民運動家(どういう訳か貴重な食料を管理なされてました)やボランティアの方々が大層、眩しく見えました。
 一方、派遣村に群れ集った野党政治家のメンメンも、みなさん、派遣村の人々とは全く対照的なイデタチに感じられました。

 その動画を一覧したワイは、これは、派遣村の人々に対する救済集会などではなく、新たな勝ち組を目指すセンセイ方による、現・勝ち組へのプレゼンテーションなのでは?と錯覚したほどです。

 阪神大震災のとき、そのヒーローぶりを報道されていた市民団体の中には、なんと、救援食料や医療品の代わりに、重たい印刷機をわざわざ船で持ち込んだ連中もおりました。ワイの知人の話しでは、彼らが電気・ガス・水道のインフラが断たれた現地で、ご苦労にも何を印刷したかと申しますと、呆れたことに「自衛隊からの救援食料はもらわないように」という、政治的な内容のビラであったとのことです。

 そもそも、あの阪神大震災で、6千人超の死者が出、その数十倍に達する負傷者が出た悲劇の根本原因は、時の総理であった社会党(現社民党)出身の村山富市が、護憲派の意地ゆえか、自衛隊の出動を止めていたのが一番の原因でしょう。
 あのとき、例え、その半日後でもあのジイサンが自衛隊の出動を決定してくれていたら、死傷者は2割以下で済んでいたでしょう。

 今でも多くの日本人が誤解してますが、あのとき、被災者が真に感謝したのは、政治目的でやってきた市民団体やボランティアにではなく、彼らに批判されていた自衛隊の隊員達による心温まる献身行為に対してでした。

 阪神大震災で両親を亡くしたワイの友人は、村山富市と、阪神大震災をネタに成り上がった市民団体あがりの国会議員は絶対に許せない。と今でも激怒しております。 
 阪神大震災をネタに成り上がった国会議員とは、誰を指すのか、迂愚なワイには窺い知れませんが、人々の大いなる不幸をビジネスチャンスとし、被災者の味方を装いながら、政治活動のビラを配る。そんな信じられない輩が、ボランティアのヒーローとしてマスコミの脚光を浴びる。こんな倒錯現象は、これからも目にするかもしれません。

 日比谷派遣村でご高説を垂れていた野党のセンセイ連中も、誰一人として、「われわれ政治家の議員報酬や諸手当は高額すぎる。文字通り世界一らしい。これこそがまさに格差社会の見本やないか」なんて、絶対に言いません。(与野党問わず国会議員の年収は、東証1部上場企業トップの平均年収を優に上回ります)

 雇ってもいない秘書を雇っているとして、数千万の血税を詐取していた事件で一世を風靡した辻元清美氏と、その辻元氏に「疑惑の総合商社」「ウソつき」と、国会で罵り倒されていた鈴木宗男氏が、派遣村でがっちりと固い握手を交わす。炎の友情といったところでしょうか。でも、ワイは怖い夢を見たようでクラクラ眩暈がしました。

 畢竟、このニホンでは、ご立派なマニュフェストはどうであれ、与党野党問わず、世界最高の報酬を誇るセンセイ方による既得権益シェアリングの政治が、これからもえんえんと続いていくことでしょう。
 


 

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