事件【放射能漏れ】被曝覚悟の350メートル 消防隊見守る妻「日本の救世主に」+(2/2ページ)(2011.3.20 01:19

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【放射能漏れ】
被曝覚悟の350メートル 消防隊見守る妻「日本の救世主に」

2011.3.20 01:19 (2/2ページ)
福島第一原子力発電所における緊急消防援助隊東京都隊の第1陣が帰庁し会見した。活動状況を報告する佐藤康雄(緊急消防援助隊東京都隊総隊長)(中央)、冨岡豊彦(第六方面消防援助機動部隊総括隊長)(左)、高山幸夫(第八方面消防援助機動部隊総括隊長)(右)。記者の質問にこたえる際、涙ぐむ表情も=19日午後、東京都千代田区大手町の東京消防庁(中鉢久美子撮影)

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福島第一原子力発電所における緊急消防援助隊東京都隊の第1陣が帰庁し会見した。活動状況を報告する佐藤康雄(緊急消防援助隊東京都隊総隊長)(中央)、冨岡豊彦(第六方面消防援助機動部隊総括隊長)(左)、高山幸夫(第八方面消防援助機動部隊総括隊長)(右)。記者の質問にこたえる際、涙ぐむ表情も=19日午後、東京都千代田区大手町の東京消防庁(中鉢久美子撮影)

 「危険度を熟知する隊員の恐怖心は計り知れないが、拒否する者はいなかった」(東京消防庁の佐藤康雄警防部長)。だが、防護服の着用に普段の3倍以上の時間がかかるなど、緊張の色を隠せなかった。

 約20人が車外に出ての作業。車外作業者には、放射線量を測る隊員から危険度を知らせる声がかかった。「常にそばでバックアップしてくれる仲間がいたからこそ達成できた」と高山隊長。作業は約15分で完了し、屈折放水塔車は白煙を上げる3号機に向け、19日午前0時半、放水を開始。20分で約60トンを放水した。

 家族には心配をかけたという思いがある。冨岡隊長は任務に出る前、「必ず帰ってくるから安心しろ」と妻にメールを送った。妻からは「信じて待ってます」と短い返信があった。佐藤部長は妻に福島行きを伝えると、「日本の救世主になってください」と一言書かれたメールが送られてきたという。

 会見で、冨岡隊長は「国民の期待をある程度達成できた。充実感がある」と語る一方、作戦に従事した隊員について「家族には本当に申し訳ない。おわびを申し上げたい」と涙ぐんだ。

 高山隊長は「家に帰ったら家族と酒を飲みながら反省会をしたい」と笑い、佐藤部長は「恐怖心を克服し任務に当たってくれたことに敬服の念を抱いている」と隊員らをねぎらった。

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福島第一原子力発電所における緊急消防援助隊東京都隊の第1陣が帰庁し会見した。活動状況を報告する佐藤康雄(緊急消防援助隊東京都隊総隊長)(中央)、冨岡豊彦(第六方面消防援助機動部隊総括隊長)(左)、高山幸夫(第八方面消防援助機動部隊総括隊長)(右)。記者の質問にこたえる際、涙ぐむ表情も=19日午後、東京都千代田区大手町の東京消防庁(中鉢久美子撮影)
福島第一原子力発電所における緊急消防援助隊東京都隊の第1陣が帰庁し会見した。活動状況を報告する佐藤康雄(緊急消防援助隊東京都隊総隊長)(左から2人目)ら=19日午後、東京都千代田区大手町の東京消防庁(中鉢久美子撮影)
福島第一原子力発電所における緊急消防援助隊東京都隊の第1陣が帰庁し会見した。活動状況を報告する佐藤康雄(緊急消防援助隊東京都隊総隊長)(中央)、冨岡豊彦(第六方面消防援助機動部隊総括隊長)(左)、高山幸夫(第八方面消防援助機動部隊総括隊長)(右)=19日午後、東京都千代田区大手町の東京消防庁(中鉢久美子撮影)
福島第1原発で放水作業を行った自衛隊の特殊消防車 =自衛隊提供

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