チラシの裏SS投稿掲示板




感想掲示板 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[26557] 戦場のヴァルキュリア~クロスオーバー(ネタと習作)
Name: 木曜洋画劇場戦士◆1610228f ID:2a90126e
Date: 2011/03/17 12:22
戦場のヴァルキュリア~怒りの脱出



ガリア公国にある、大きな風車が特徴の石造りの小さな街・・ブルール

一人の男が街の郊外で畑を耕し、たまに山で木を伐採しながら生活し、村人からは無口な男を変わり者として認識され、彼が会話を交わすのはちょくちょく来る近所の子供らと、パンを買いに行く店の店員だけであった。

今日も仲良い幼い兄妹が遊びきて色々話し、二人が帰った後である。

一台のガリア軍のジープが彼の家の前に止まり、意外な客に男は驚いた。


「久しぶりだなジョン」

ベレー帽を被った40歳程のガリア軍の大佐が現れた。

「お久しぶりです。中佐」

「今は大佐だよ・・ジョン」

互いに敬礼で返してから大佐は男の肩を軽くポンポンと触れた。
「それより大佐、どうしたんですか?」

「ジョン、単刀直入に言おう・・軍は君の力を欲している。」

「大佐、私の戦争は終わりました。」

「だがな、ジョン・・我が国ガリアは常に隣接する大国に翻弄される。第一次ヨーロッパ戦争のように正面で戦うだけじゃない。あの時の我々みたいな特殊部隊も平時にもまた必要となる」

「ここの空気は好きなんです。今はまだ軍に戻る気はありません・・」

「ジョン、いやジョン曹長・・もしまた戻る気が起きれば戻ってきてくれ」

元上官から渡された連絡先のかかれたメモをポケットにしまうとジープに乗り込み帰る大佐に手を振った。


そして数年後


征暦1935年ガリア公国に対して帝国が宣戦布告・・。

ガリアに対して完全な奇襲作戦となるはずだった。
しかし国境に展開していたガリア軍の部隊数は国境警戒部隊にしては多い上に練度や装備が良く、帝国軍に対して善戦しながらも物量と帝国軍のセリベリア大佐の活躍により予想以上の被害を被りながらも敵の退却により国境を越えてガリア本土に侵軍を果たす。

国境を越えて疲れた帝国軍が見た先には無残にも破壊された橋や主要な道、そして麦粒一つの食料も村人もいない廃墟の街が続いていた。
略奪を楽しもうとしていた兵士らは落胆し、テントを設営するが、設営に適した場所は瓦礫や対人や対物地雷が埋められ支援兵が昼夜撤去して何とか設営した。
そして帝国軍は見えぬもう一つの恐怖を味わう事となる。

「スープを運ぶのも命懸けだぜ」

「急がないと軍曹にどやされる」

前線部隊に食事を運ぶべく、二人の帝国兵が地面をはいつくばりながら進んでいた。

夜の月明かりもなく、辺りは暗闇であった。

彼らの幸運はその暗闇により狙撃で撃たれて死んだ仲間の遺体を見ずに済んでいる。
遺体は夜間に回収しに行く事が多い。
昼間では100%撃たれ、夜間でも4割は撃たれて遺体となるか、負傷する。

「ガリア軍のゲリラ部隊がかなり後方に潜んでいるって話だ」

「そうかよ、まあ俺達みたいな食糧運搬の奴らにも鉛玉が飛んでくる」

「昨日は例の物資集積施設や兵舎が吹き飛ばれて当直の将校が殺された。一昨日は前線視察に来た参謀本部の少佐と下士官数名が撃たれたって話だ。」

「俺達は下っ端一等兵でよかったぜ」

何とかはいずり回りながら前線の塹壕陣地に来たがやけに静かだ。

「見張りはどうしたんだ?」

「さあな」

古参の一等兵は一応拳銃に抜いてから辺りを見回すと、一人の歩哨が立っていた。

「何言ってやがる、歩哨がいたじゃないか」

「そうか・・いやはや驚いたぜ」

すぐに拳銃をしまってから合言葉を叫んだ。

「よう、合言葉は栄光だ!食糧コマンドだ。ぬるいスープと硬いパンを持ってきたぜ」

しかし歩哨は何のリアクションもない、軽く肩たたくといきなり歩哨が倒れた。
首筋に深く突き刺さったナイフに驚き一等兵は拳銃を抜きながら一緒にきた相棒に声をかけようとしたが、いきなり口を塞がれてナイフで喉を掻き切られた。

そして数秒もしない内に相棒が掠れた銃声で倒れる音が聞こえた。


「こちらキャットワン、玄関の鍵を外した。玄関の鍵を外した」
ナイフを引き抜きながら、顔にドウランを塗り付けたジョン曹長が通信機で仲間に指示を出してから数名の部下を残して更に敵後方に進出していく。

一時間後ガリア軍の一群が通過して、火災や爆発により混乱する敵拠点に向かっていく。


彼らガリア軍特殊部隊の活躍はガリア義勇軍の第7小隊やガリア公国軍422懲罰部隊と以上の戦果を上げたが、特殊部隊故に公式には残っていない。

戦後

ガリア戦争で帝国の捕虜となったガリア軍人らが捕虜収容施設より送還されずに帝国本土にている事が判明。

ジョン・ランボー曹長はトラウトマン大佐らガリア軍の特殊部隊と共に救出に向かう事となる。

この件でダモン将軍は捕虜の帰還で沸き起こる国内世論の高まりや自身の保身からガリア特殊部隊の計画を密告する。
それによりジョン・ランボーを残し作戦に参加したほとんどの隊員が帝国の捕虜となってしまう。

手足を縛られたトラウトマン大佐は帝国軍の拷問係に毎日毎日責めされ続けた。

“奴は一体何者なんだ!”

「奴は、生きるためならヤギの吐いたモノでも平気で食べることができる」


仲間のピンチもジョン・ランボーの活躍により捕虜共々全員が帰還する。

“まだ捕虜になっている奴らの場所は知っているだろう!!全員必ず帰還させろ。さもないと貴様を必ず殺す”

傷だらけでマシンガン片手にダモン将軍に銃口を向けて脅して約束させた。

“命をかけて戦った彼らの望み。俺たちがこのガリアを愛するように、ガリアもまた俺達を愛してほしい。それが望みだ。”
コーデリアにそう言い残してランボーはどことなく姿を消した。



[26557] 戦場のヴァルキュリア~華の戦人~
Name: 木曜洋画劇場戦士◆1610228f ID:2a90126e
Date: 2011/03/17 21:39

幾つもの屍と瓦礫が積み重なる戦場・・セルベリア・ブレス大佐は既に100人以上の敵と数台以上のガリア軍の戦車を葬るものの、超人的な彼女も多勢に無勢な為に押されていた。

「後一息だ!あの化け物を仕留めた奴には勲章でも休暇でも与える!必ず仕留めろ!」

ダモン将軍の掛け声と共に被害構わずガリア兵が攻撃を加えていく。
ヴァルキュリアの槍は砕け、盾もかなりひびが入り始める。

そんな絶望的な状況下に一騎の馬鹿デカイ騎馬が戦場を駆け抜けていく。

ガリア兵の兵士らは現れた騎馬と騎馬に乗った騎兵に唖然とした。

「はははは!これぞ負け戦!戦場の華ぞ!」
「イヤァァァ!!」

笑いながら赤い鎧を纏いデカイ槍を振り回して進む騎兵にガリア兵は吹き飛ばされた。
デカイ騎馬に踏み付けられ。
騎兵の持っている槍に突き刺され、振り回された槍に叩かれ、そして騎兵の後ろに乗っていた帝国兵は悲鳴を上げながらも、持っていた機関銃を乱射し手榴弾をガリア兵らに投げつけた。

「何だ?あの騎兵共は!」

驚愕していたダモン将軍の首が朱槍で切り落とされた数十秒後にいきなり強烈な衝撃と共に乗っていた指揮用の戦車が側にいた数名の部下と共に吹き飛んだ。

改良型のケーニヒヴォルフ重戦車と数台の帝国軍の中戦車と一個大隊程の歩兵らが一斉にガリア軍の弱い側面に砲撃を加えた。
ラディ・イェーガーは改良型のケーニヒヴォルフの車内で部下達に激を飛ばした。

「マエダ殿に遅れをとるな!我々帝国軍の力を見せ付ける時だ!」
ラディ・イェーガー将軍はセルベリア大佐の危機を知り、機関銃や手榴弾を片手に上官を助けにいこうとするカール・オザヴァルド少尉とそれの勇気を買って助太刀の為に向かうマエダの姿を見て軍人魂に火が着いた。
(いざという時は俺が詰め腹を切るまでだ・・)


傷だらけでのセルベリア大佐は思わぬ増援に驚いた。

「カール・オザヴァルド少尉、それにマエダ」

「大佐殿助太刀に来ました。」
「よう!負け戦こそ、戦の華だ!イェーガー将軍の部隊がガリア軍のやわい側面を叩いている!今こそ勝利は近いぞ」

ははははと笑いながらマエダは腰に差していた刀をセルベリア大佐に渡した。

「なんて、無茶な」

「あんたは部下によく好かれておるわい、コイツが単身で敵に突っ込んでセルベリアを助けにいくと言ったから松風に乗せてきたんだよ」

「カール・オザヴァルド」

「大佐を補佐するのは自分の役目です」

跳弾やらでボロボロの鎧を着たオザヴァルドはニコリ微笑んだ。

「ふん、本当におまえらは馬鹿だな」
「馬鹿じゃなければ戦場には来ない」
「行きます大佐にマエダ殿」

セルベリアとマエダとカールはラディ・イェーガー将軍の側面攻撃で混乱するガリア軍に更なる攻撃を加えるべく敵に突っ込んでいった。

ガリア軍の屍が広がる中で、カール・オザヴァルド少尉は傷まみれでイェーガー将軍の部隊に合流を果たした。

「セルベリア・ブレス大佐とケイジロウ・マエダ准将は敵将の首を多数討ち取った後に戦死しました。」

結局ガリア軍の死体が広がる戦場でカール・オザヴァルド少尉の報告を裏付ける遺体を探す事は困難であり。
マエダとセルベリアの戦死との記録には残っている。

二人の戦果と戦死により無断出撃は不問となった。

後にガリアでの伝記を書いたカール・オザヴァルド少佐の死後に公開された文章には二人がイェーガー将軍や自分らの無断出撃を不問にする為に嘘の戦死報告させたと書かれている。

その後ガリア内乱の時に銀色の髪をした女性と槍を振り回す男が目撃され、対峙したガリア反乱軍がかなり被害を出したとの記録が残っている。

常にガリアの戦場には伝説の男女が現れる。



[26557] 戦場のヴァルキュリア~セルベリアの新たなる戦い
Name: 木曜洋画劇場戦士◆1610228f ID:2a90126e
Date: 2011/03/18 23:43

戦場で散った女神には別の道があったかも知れない。

セルベリアは幼い日から研究機関に毎日毎日キツイ実験を受けていた。
しかしある日・・青く自由な世界を得た。

かなり意外な介入者によって・・。

目の前に現れたのは黒い服を纏った男である。

差し出された手は暖かく感じた。

「大丈夫かな?」

「貴方は?」

「只のサラリーマンさ・・」





帝国国内にあるヴァルキュリア人研究機関は人造的にヴァルキュリア人と同等な力を発揮出来る強化スーツの開発やヴァルキュリア人の力の限界を調べている。
つまりは人体実験や兵器開発研究を行っていた。

警備は帝国軍の精鋭部隊が固めて、例えるならば、帝国国内の首都の皇居と同等の警備力だった。

しかし一人の男は軽々と警戒を突破していく。
投げつけていく武器は非常に見覚えがない。
東洋の一部文化を知る者には手裏剣やクナイである事は分かった。


「例の試作したばかりの人造ヴァルキュリアスーツを起動させろ」

「しかし警備長、まだ武器は開発中です」

「何を言っている!あの侵入者に殲滅されるぞ、早くしろ!!」
警備隊長は武器倉庫より取り出した汎用機関銃に弾を込めながら、技術者に急ぎ人造ヴァルキュリアスーツの起動を急がせた。





「行くか」

「・・はい」

その問いに男は少女を掴んだ。
目の前には人造ヴァルキュリアスーツを着込んだ警備隊長が汎用機関銃を片手に現れた。

「貴様は一体何者だ?」

「只のサラリーマンさ」

「馬鹿な!我々帝国の精鋭が守るこの研究施設に対して、只のサラリーマンにこんな真似出来る訳無いだろう」

「少々忍術や武術に心得えがあるんでね」

「そのサラリーマンが何故我々の機関を襲う」

「君達が非合法の人体実験をしている話を小耳に挟んだ。君達の実験を嫌う奴が多い・・それに無垢な少女を傷つける者は特に私は嫌いでね」

「貴様!!」


「やめたまえ、君では私には勝てんよ」

機関銃が無数に飛び交う中で、男は少女を背中にしょい込みながら全て回避しながら、手にしたクナイが両手と両足の間接に投げつけた。

その途端に関節部より煙りが吹き出してスーツが動かくなった。
「馬鹿な並の武器では破壊出来ないこの強化スーツが!」

「並の武器?ただ装甲とパワーに頼るだけの甲冑に過ぎない、人間の人体を規準にする以上は急所もまた人間と同じ・・それでは失礼する」

自称サラリーマンは少女を担ぎと施設の外に出ていった。

動けない警備隊長は足元に転がって物に恐怖した。
可燃性の高いタイプのラグナイトに導火線が付けられている。
簡易型のナパーム弾
破裂して燃え上がる炎の熱に警備隊長の意識は消えた。

彼が出ていった数秒後に研究用に貯蔵していた大量のラグナイトや可燃性の高いタイプのラグナイトが爆発し、研究施設ならびに研究データと人造ヴァルキュリアスーツの試作品がガラクタに代わる。



幼い頃に研究施設にいた記憶はある。

だが次に目覚めた時には私に家族
兄弟

例え血は繋がっていなくても家族

エプロン姿でホットケーキを焼き、義弟妹達と食べた。



「こちらこそ、彼女をお預かりいただきありがとうございます。ベルゲン」

「ウインドいや、Mr.イワオ・タカツキ・・セルベリアは本当に元気だ。息子や娘の面倒をよくみてくれる。セルベリアは本当の娘と思っている」

庭で和気あいあいとしている三人の子供らを見ながら、ベッドの側でベルゲン・ギュンターは久しぶりに来た友人とお茶を楽しんでいた。


その後、父ベルゲンと父の友人アカツキの支援でウェルキンは大学に進学・・。
セルベリアは義妹イサラと共に静かにブルールで暮らしていた。

だが一発の銃弾が平和な時代を砕いた。

“汚物のダルクス人は消毒だ~”
“ダルクス人がいる村は全て消毒だぜ~”



ヨーロッパ各地はヨーロッパ統一を目指すヨーロッパ革命連邦軍を名乗る組織がガリア公国ならびに、東ヨーロッパ帝国連合各地にて革命行動と称し武装決起を開始する・・。

彼らは民族浄化と称してダルクス人を廃絶
そして大西洋連邦機構とヨーロッパ革命連邦の二国による統一を目指している。


今は一方的な気持ちではない。
銀色の長い髪と赤い瞳・・そして身に纏う青いオーラと共にウェルキンやイサラや多くの人々の笑顔の為にセルベリアは武器を取った。





アームズより高槻巌が登場



[26557] 伊達じゃない男達(ギャグ)
Name: 木曜洋画劇場戦士◆1610228f ID:2a90126e
Date: 2011/03/19 17:04
国乱れる時に現れる時無数の勇者が現れる。

ガリア公国に古くからある言い伝えである。

そしてガリア軍第7小隊はセルベリア大佐指揮の大群に囲まれつつあった。

“退却はするな!持ち場を死守せよ!”

ダモン将軍からの死守命令が出され退却出来なくなっていた。

「ウェルキン・・これ以上は持たないわ」

負傷して軍医からの治療を受けながらもアリシアは銃を打ち続けた。
しかしアリシアを含めて負傷者が相次ぎ、唯一の救いは戦死者が出ていない事だが。
それも時間の問題。

「エーデルワイス号がシンガリとなり部隊の退却を援護する。」

その途端にエーデルワイス号の装甲に砲撃が直撃して車内が揺れる。

「兄さん、エーデルワイス号でもこれ以上は持たないわ」

「でも仲間達の退却の時間位は稼がないと」

絶望的な状況下、いきなり戦場に似合わぬ太いの笑い声が聞こえた。

「ふふふはははは」

“何だあいつは?”

目の前には海パン一丁の男が帝国兵の前に立ち塞がった。

「股間のもっこり伊達じゃない!陸に戦が起こる時、海パン一つで全て解決!特殊刑事科三羽ガラスの一人!海パン刑事だ!!」

その男の名乗り上げをした途端にまた新たな妙な男達が空から降りてきた。

「月の力を背中に浴びて、空を舞う月光デカ!」

「同じくビーナスデカ!」

「ただいま参上!!」
今度の二人組は女子学生的な服装をしている女装したオッサン

そして更に川から何故かイルカと共に潜水艦に乗ったオッサンもまたフンドシ一丁である。

「ドルフィンデカだ!」

「これ以上はこのガリアには一歩たりとも通さん。全員戦闘準備!」
何故か海パン刑事と呼ばれる男が仕切っていた。

女装二人組はカラカラといきなり白いスクリーンを押し出して変なピンクライトを照らしながら着替え始めた。

「メイクアープ!!」

あまりの光景にガリア軍も帝国軍も手を止めた。


「ツンデレ分隊長」

何故かイーディ・ネルソンみたいな格好に着替えた。

「この馬鹿ホーマー!!」

「べっ、別にホーマーの為に戦っているんじゃないわ~」

帝国兵を数人まとめてホーマーと称して殴り倒したり、投げ飛ばしていく。
ただの力技で戦闘不能にしていく。
運よくイーディ本人はすでに海パンデカの登場辺りで気を失っていた。



動揺する帝国兵達は何故かいきなり自分らの足元が爆発していく事に驚いた。

それはドルフィンデカはイルカ達に指示を出して自身のリュックから投げた手榴弾を敵の近くに投げ飛ばさせた。

そして更なる混乱は海パンデカが鼻に割り箸を挿して手ぬぐいを頭に被り笊片手に高速でドジョウすくいをしながら近いていてくる。

“何だあれは!!”

“よく分からんがこわいー!”
武器を投げ捨てて戦意を失い次々と部隊が逃げていく。

東洋文化を知らぬ西洋人にとって予想外の未知な行動は非常に恐怖を感じた。


「「メイクアープ!!」」

「ツンデレ女神」

自分と同じ格好をしたオッサンの姿にセルベリアは吹き出した。

「べっ別に殿下は好きじゃないだから~」

「殿下大好きー!!」

恥ずかしい自分の秘密を暴露されたセルベリアは頭が真っ赤になって、精神集中によるヴァルキュリア化が解けた。

するとセルベリアの頭に何かが落ちてきた。

それは黒い海パン

「とどめだー!!」

「イヤァァァ!!」

それは恥部を露出して飛び込んでくるムキムキの男である。
今の彼女は伝説のヴァルキュリア人の帝国軍大佐ではなく、一人女性のセルベリア・ブレスになっていた。

海パンデカも男ではない女性の顔に直接当たる事はしなかったが、寸止めでも恐怖は変わらずぴくぴくと気絶したセルベリアは他の帝国軍の兵士に担がれて戦線を脱出した。


「はははは、何か勝っちゃったね」

あまりの展開にウェルキンも笑うしかなかった。

セルベリア大佐の部隊は3割が精神や肉体の関係で戦闘不能となり捕虜となり残り7割は逃走している。



「ううう、海パン海パン海パン海パン海パン海パン」

譫言と様に叫びながらセルベリア大佐は数日ベッドの上でうなされていた。

セルベリア大佐の退却で士気を下げた帝国はガリア軍の反撃を許す事となる。
後に人造ヴァルキュリアスーツを着て、ウェルキンらに最後の戦いを挑んだマクシミリアンは顔面に海パンデカが放った股間の一撃を受けてショックのあまりにスーツを着たままで移動要塞より転落死している。



[26557] 異なる世界でもラッド・ルッソは殺戮を楽しむ。
Name: 木曜洋画劇場戦士◆1610228f ID:2a90126e
Date: 2011/03/19 22:25
「ここがよく分からないが・・よくわかんねえが、ガリアだの帝国だの戦争ってんなら殺して、殺して、徹底的に殺していいだよな・・俺は絶対に死なない、俺は殺す側って奴を殺すのが好きだ」

見覚えのない場所で銃器をぶっ放して人を撃つ奴をみつけたラッドは事情を聞く為に捕まえて、血まみれで息き絶え絶えになるほどボコボコにして情報を聞くと帝国兵の首をへし折ってから、その辺に投げ捨てと、きゃははとハイテンションで周りには全く浮いた白いスーツ姿の格好で帝国兵から頂戴した銃を担ぎ。
変わった手榴弾を幾つかポケットに収めた。

まるで子供が遊びに行く様な気軽な感じに銃声が響く見覚えのない町並みに行く。


さっきボコボコにした中世の鎧みたいな装備をした帝国兵士達が次々に銃を撃つ。

「よう、殺戮を楽しんでいるみたいだな。俺も混ぜろよ」

キャハハと笑いながら銃をぶっ放し、帝国兵らをジャガ芋の袋みたいにゴロゴロと転がっていく。
5~6人の帝国兵を撃ち殺した辺りで銃の弾が切れた。

運悪く7人目の兵士が銃を構えた時にはルッソが列車を襲う時に持ってきたショットガンを生き残りの帝国兵の頭に銃口を向けた。

ヒィィと声を出しながら帝国兵が武器を捨てた。

「お前、死にたくないだろう?」

「死、死にたくない」

ニコリと笑い引き金に指を下げた。

少し安堵感が顔に見えた帝国兵だった。

しかし

「やっぱり~駄目~」

ラッドは笑いながら、銃声と共に帝国兵の顔は肉片に変えた。

「ひゅ~」

鼻歌を一つ歌いながら空になった薬局を捨てた。

「さて、楽しもう~楽しもうじゃないか!」

屍の山から妙な筒を拾った。

「軍が使うバズーカに似てやがる」

使い方は何と無く分かる。
銃器なら相手に銃口を向ける。
キュラキュラとキャタピラの音が響く。

「ちっ、次は戦車かよ」

新しい玩具をみつけたラッドは筒を戦車に向けた。

ヒュンと飛び出したロケットと反動が凄い。

「すげえ~威力だぜ」

命中した戦車は一発で粉々になった。

「楽しい、楽しいぜ!!」

近くの扉を蹴破り、建物の中を経由して進んでいく。

次々と進む帝国兵らがかなり五月蝿い・・。
持っていた手榴弾のピンを何本か抜くと3階から投げ捨てた。

「じゃあな」

手榴弾と共に爆発で、帝国兵とか言う連中が数人吹き飛んだ。
「ヒャハハハ・・面白いぜ」

“おい”

扉に飛び込んだ時にライフルを持った男が立っていた。
銃声は警戒なしに弾が飛び、同時に喉に深々と突き刺さる。

「人の話を聞いたらどうなんだ?」

深々と突き刺さったのは銃弾ではなく、ラッドが投げつけたナイフが村人らしき男に突き刺さった。

喉に突き刺さったナイフを引き抜くと、血のアブクが口から出ていく。

「さて、どうしたもんかな?」
いきなり窓の前でデカイ爆発が起こり、3階の一部が崩れて、キーンと耳鳴りがする。

「・・耳が痛いぜ・・クソ野郎・・」

ラッドはいつまにか2階の床に倒れていた。

“今ので窓にいた奴は死んだのか?”

帝国兵が戦車の車上の蓋を開いて外を確認した。

コロンと窓から何かが落ちていく。

“手榴弾だ!!”

ハッチを開けていた戦車の隅に転がり、兵士達は横にあるハッチから次々と出ていく、数秒で爆発した。

“まだ敵が生きているぞ!”

“撃て!撃て!”

正面にいたガリア民兵への銃火が結果的に弱まり、帝国兵は何発も上に撃ち続けた。

“今よ、顔を出した奴から撃って!!”

民兵らのバラバラな銃声が何とか顔を出した連中を撃ち抜いた。


戦車が2台
帝国兵士17名
ガリア民兵1名

笑いながらラッドが殺害数は結果的に町民の脱出に役立った。

「何だよ、もういないのかよ」

銃声はおさまり帝国兵の屍と、車両の残骸が無数に転がっていた。

「けっ、戦争の割に殺した人数はまだ少ないぜ~はあ~」

流血と爆風でボロボロになった死体から適当な服を剥ぎ取ると、ラッドはひっくり返ていたジープを持ち上げて、放棄された武器や残っていた燃料を詰めた。

「さて、次は何処へ行くか・・次は持って殺せる場所だ」

狩場に向かいラッド・ルッソが走っていく。


結果的に帝国は見えぬ恐怖に震えていく。



数ヶ月後
マルベリー海岸・・ガリア軍の攻略は義勇軍第7小隊の活躍により陥落する。


“畜生、目が霞んできやがった。”

腹や体に何発が銃弾を受けた。
男は狙撃銃を構える。

目の前に見える突撃兵と戦車に向けた。

“くそ、俺を撃ちやがって・・”
カチャと銃のボルトを動かして弾を込めた。
それと同時に脳天気に銃弾が飛び込んだ。

「撃ちたいか?撃ちたいだろうな?撃ちたかったかあの女か、それとも俺かな?キャハハ、もう無理だがな」

帝国兵の服を着ていたラッドは鎧を脱ぎ捨てて、愛用のショットガンを手にその場を離れた。




「ありがとう」

イサラとロージーは深々と和解の握手をした。





バッカーノのよりラッド・ルッソ


感想掲示板 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.00446009635925