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専門家 洗えば大部分は流せる

3月19日 20時7分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

福島県産の原乳と茨城県産のほうれんそうから検出された放射性ヨウ素は、原子力発電所の燃料であるウランが核分裂した際に発生する放射性物質です。環境中の放射能の分析を手がける日本分析センターの森本隆夫理事によりますと、放射性ヨウ素には気化しやすい特徴があり、今回のような事故が起きると気体になって飛び散るため、よく検出されるということです。

空気中に放出された放射性ヨウ素は、チリなどにくっつき、地表に降って野菜などに付着します。ただ、野菜の表面についた放射性ヨウ素は、水で洗うことで大部分は洗い流せるということです。さらに、放射性ヨウ素は8日で放射能の量が半分になることから、今回検出された中で最も高い1万5020ベクレルという値でも、3週間程度で暫定基準値の2000ベクレル以下の値に減少するということです。