福島第一原子力発電所に派遣された東京消防庁の部隊は、高い位置から放水できる特殊な消防車を使い、3号機に向けて午前0時半から20分間にわたって連続して放水しました。東京消防庁では19日正午をめどに、3号機に向けて再び放水を行うことにしています。
福島第一原子力発電所に派遣された東京消防庁の部隊は、午前0時半から、地上22メートルの高さから放水できる「屈折放水塔車」という消防車で3号機の使用済み燃料を保管するプールに向けて放水しました。東京消防庁は、政府の対策本部からの要請を受けて、18日、深刻な状態が続いている福島第一原発に特殊な機能を備えた消防車30台と隊員139人を派遣しました。このうち、18日午後、消防車5台と隊員13人が現地に入り、手作業でおよそ300メートルのホースを設置し、離れた場所でくみ上げた海水をホースで放水車に送りながら連続して放水できるようにして、午前0時半から放水を始めました。放水は20分間連続して行われましたが、このあと東京電力が送電線の引き込み工事を行うことから、東京消防庁は午前0時50分にいったん放水を終えました。東京消防庁は、現場に海水を引き込むためのホースを残したままにして、19日正午をめどに3号機に向けて再び放水を行うことにしています。