Google Chromeを複数プロファイルで運用する方法。
Firefoxなら、必要に応じて複数のプロファイルを作成・利用するということはそう難しいことではありません。
PCを家族や会社で共有している場合や、開発などブラウザの利用目的によって複数のプロファイルを使い分けている方も多いと思いますが、Google Chromeでも、同じようにプロファイルを使い分けたいという方もいらっしゃるでしょう。
Firefoxのようなプロファイルマネージャは用意されていませんが、以下のステップでGoogle Chromeでも複数のプロファイルを作成し、同時起動させることが可能となります。
1.まずはエクスプローラなどでGoogle Chromeのインストールディレクトリを開きます。
Windows XPの場合:C:\Documents and Settings\[ユーザー名]\Local Settings\Application Data\Google\Chrome
Windows 7の場合:C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Google\Chrome
*以下見本はWindows 7での作業例です。
このChromeフォルダには、[Application][User Data]という2つのフォルダが存在しますので、まずは[UserData]のほうを開きます。*Firefoxでいうプロファイルディレクトリとなります。
2.[UserData]フォルダ内に[Default]というフォルダがありますので、これをコピーして、その場に貼り付けます。*Firefoxでいうプロファイルフォルダです。
[Default -コピー]というフォルダが作成されます。
作成された[Default -コピー]を任意の名称に変更します。ここではとりあえず[test]とします。
3.次に\Chrome\Applicationフォルダを開き、その中にある[Chrome.exe]を右クリック→[ショートカットの作成]を行います。
[Chrome.exe -ショートカット]が作成されます。
4.作成された[Chrome.exe -ショートカット]を右クリックし、プロパティを開きます。
このウィンドウ内の[リンク先]の内容は以下のようになっているはずです。
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Google\Chrome\Application\chrome.exe
この記述を削除し、以下の内容に変更します。
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Google\Chrome\Application\chrome.exe –user-data-dir=”C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\test“
変更点は太字部分の追記となります。末尾の赤字は上記[3]で変更したフォルダ名です。
*–userの先頭部分は[半角スペース--(マイナス2回の小文字)]となります。
[リンク先]を変更したらOKで閉じ、ショートカット名を任意の名称に変更します。
このショートカットをデスクトップなどの任意の位置に移動し、ダブルクリックすれば新しいプロファイル[test]でGoogle Chromeを起動することができるようになります。
もちろん従来の[Default]プロファイルと同時起動させ、別々に操作することも可能です。
同様の手順を繰り返せば、3つでも4つでもプロファイルを作成することができますので、ユーザーや用途に応じて使い分けたいという方は作成しておいてはいかがでしょうか。
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5月 25th, 2010 at 16:20
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