財政が破綻し、深刻な医師不足にも陥っている北海道夕張市で働く内科医が18日、東日本大震災の被災者支援に向かった。岩手県藤沢町の病院を拠点に、避難所を巡回して診療に当たる。
市立診療所の非常勤医師、森田洋之さん(39)。2年前から勤務し、お年寄りを多く診てきた。「避難所生活が長引き、急性の症状が慢性になる時期。お役に立てるのでは」と、白衣のまま急いで車へ。
診療所の医師は4人。1週間程度の不在の間は、運営する財団法人理事長の村上智彦医師らがカバーする。これ以上の犠牲者を出さないため、力を尽くそうとする医師たちが全国にいる。【吉田競】
毎日新聞 2011年3月19日 1時40分