北九州市門司区に出店準備を進めていたパチンコ会社(大阪市)から、みかじめ料名目に金銭を脅し取ろうとしたなどとして、恐喝未遂や非現住建造物等放火未遂など四つの罪に問われた指定暴力団工藤会系組幹部上野利一被告(52)に17日、福岡地裁小倉支部の重富朗裁判長は懲役10年(求刑懲役12年)の判決を言い渡した。
判決は「被告は犯行の主導的立場にあり、要求に応じない一般市民に暴力で報復するという暴力団特有の発想は極めて反社会的だ」とした。
判決によると、上野被告は別の会社役員らと共謀、2007年9月-09年9月に数回にわたり、パチンコ会社に押しかけるなどして、社長に「パチンコ台1台当たり10万円を出さないと、息子さんが大変なことになる」などと言って、みかじめ料を脅し取ろうとするなどした。
=2011/03/17付 西日本新聞夕刊=