遠藤花織「秘密」

コスプレイヤー、ネットアイドル、ライブアイドル（地下アイドル）…、
そういうサイトや活動をしている人で、現役のメイドさんやメイドさん経験者って多いと思います。

なのでこっち方面では珍しいお仕事ではなかったりするんだけど……



私にははじめて！

生まれてはじめてのメイドさん！　ってか喫茶店！　接客業!!




………すんません、接客業に就いたことないのだ。。。今思えば（苦笑）。

マクドなんか高校生からOKだし、
高校生や大学生のころやるアルバイトに「ファーストフード」、「コンビニ」（またはスーパー）、「ファミレス」（またはカフェ）は三大定番だと思ってるんだけど、そのどれも通らなかった……。


私が通ってきたのは、
中身のぎっしり詰まった段ボール箱をかついで外階段をかけあがるとか（大阪ドームのツアーグッズ売り、物品補充）、設営とか会場案内とか、基本”力仕事”な（笑）。

あと”交通量調査”、あれはいいですね。駅の入口とかに立ってひたすら通行人の数を数える×10時間とか（それでも１時間千円とか破格なので、肉体的にはラクだし・時給高いし・日払いされるしで人気職でしたね～）。

「身長150cm以下の女性」にまわってくるという”着ぐるみの中に入る仕事”ってのもあったよ！　
体重大幅オーバーで採用されませんでしたけど…（40kgまでって言われた。。。）



今は事務員の仕事でお茶出しはするけれど、
先生（所長）とお客様の相談の邪魔をしないよう、スッと出してサッと下げる、忍者のつもりで行動してますしね（笑）。



だから、私に、”お給仕”ができるだろうか？

高校生ぐらいの子が当たり前にできることが、大人になってもできないんだ。

不安と、恥じいる気持ちと、「迷惑をかけないか」心配でした。





”メイドさん”については、
そりゃオタクですもの、”お嬢様”として”帰宅”したことは何度もあるし、
大阪日本橋のメイドカフェで友達も働いている。


力仕事＝動きやすい服装なので、貸与される制服も黒いＴシャツやベンチコート（防寒）、

破れても汚れてもいいジーンズをはいてくるように言われたりする。

仕事内容はおもしろかったし当時は「あとでネタになるような仕事をしよう（笑）」ってそんなのばっか選んでやってたので後悔はまったくしてないんだけど（今、さんざんネタにできてるしね（笑）♪）、

”可愛い制服”のあるお仕事がしてみたかったな、というささやかな願望はありました。



まぁそんな憧れがコンプレックスになる前に消化したくて、行動にうつし、その１つが秋葉原に以前受験しにいった、「日本メイド協会」主催の「メイド検定」だったんですけれどね。

いちばん容易な３級しか持ってませんが、
授業も試験も楽しかったし、合格証が届いたときは、すごく嬉しかった(^-^)

というわけで「ペーパードライバー」ならぬ「ペーパーメイド」だったわけですよ（笑）！



それがついに「リアルメイド」に…!?




そういう私の気持ちも、経歴も、知っている友達が、

じゃあなんとかして”メイドさん”ができる場所はないのか？　と尽力してくれたのが、

今回の「ぽメらにあん」さん。


基本、メイドカフェは厳格なお仕事なので、ひやかしで出来るものではありません。一度勤めたら、何年でも勤め上げるプライドと覚悟を持ってみんなやってると思う。
個人の”思い出作り”なんかのために門戸が開かれている世界ではないんだ。


だけど、その友達と、共通の友達にメイドカフェ界の大先輩みたいな元メイドさんがおりまして、

友達がこんな無理な話を通しにいってくれたときに、
「やってみましょう！」と革新的な判断で快諾をしてくれた「ぽメらにあん」主催者の”紗厘ちゃぁん”様、
私が（いつものように；）連絡が遅くてほんと開催日の前日の夜まで連絡ができなかったのに、そんな急な私のメッセージにもすぐに答えてくださって（次の日の入り時間も早いというのに）、
「当日は楽しんでくださいね」と私の不安を取り払ってくれた”さくら”様。


ほんとみなさんのおかげで、

あの日秋葉原にお邪魔し、客席（座席）で見学だけさせてもらうつもりが、
オリジナルメイド服の制服を貸していただき、「一緒にやってみましょう」と、先輩メイドさんたちの後をついて実際にお給仕もさせていただくはこびとなりました。




最初に行動を起こしてくれた友達は、「遠藤のメイド姿が見たかっただけだよ！」とか笑ってたけど、

自分でも、自分のメイド姿を、（鏡でな（笑））見る日が来るとは思ってなかったです。





お給仕に関しては、しどろもどろで、
伝票に意味不明の数字を書いてしまうとか(-_-;)、
時間勝負のマク○ナルドだったらどやされてんじゃないかってほど、なさけなく恥ずかしいものでしたが…、

”ぽメイド”さんたちにはホントよくしてもらって(;_;)、
みんなすごく優しいし、温かいし、
「大丈夫大丈夫、一緒にがんばろっ！」って感じで迎えいれてくださって、

さくらさんにはお忙しい中いろいろ教えていただいたり、

あげはさんは手をつないで案内してくれて常連のご主人様に「かおりちゃんです♪」って紹介してくれてご主人様も「がんばってね」と応援してくれたりして。



ご主人様、お嬢様、
ぽメイドさんは理想のメイドさん像ですよ！（そんなん私に言われなくてもわかってるだろうけど（苦笑））

本物のホスピタリティがここにはある!!!(T^T)



紗厘ちゃぁんさんは「（みんな）まだまだですよ」なんて謙遜なさっていたけれど、
あの心遣い、なんといっても優しくあたたかな雰囲気、

ほんとにメイドさんの仕事が好きで、

ご主人様・お嬢様に心を尽くしたいと思っていて、

そうじゃなきゃできない、プロのお仕事なんじゃないかなぁ。


そんなふうに、思いました。




私も、自分の勝手な思い出作りとか、そんなつもりは一切なく！
２時間程度の滞在時間でしたが、先輩たちの姿を見ていっしょうけんめいやってみたつもりですm(_ _)m

ほんとにすごい盛況で、すぐに満席、お待ちいただいたり、お待ちいただく列も長くなって帰られたりするご主人様もみえたのだけど、


「今日、はじめてここに来ました」

っていう２人組のご主人様が、

「混んでますね～。じゃ、また来ます」

って一旦帰っちゃったんだけど（そのとき、私の接客がまずくて、うまく待ち列に並んでもらえなかったかな…とあわあわしたのだけど；）、


本当に数分後、「また来ました♪」って笑顔で戻ってきてくださったことは嬉しかったです。



私もあの日初めてでしたが、
あの初めてだった２人にとっても、
ここが、居心地がよくて思い出深い場所になっているといいな(^-^)

「あのとき楽しかったから、もう１回来たよ！」と、（私が知らないときでいいから）再帰宅してくれる人になってくれると、いいな。





ちなみにオリジナルのメイド服はですねー、
その日は「ピンク統一Day」だったこともあり、

ピンクのいちご柄プリントの、甘ロリにフリルの白いエプロン！

チョーカーにもリボン、カチューシャにも大きなリボンがついていて、めちゃめちゃ可愛かったよ！


お給仕に一生懸命で着ているときの写真を１枚も撮ってないんだけど；

「私にこの服が着られるだろうか」

と不安に思いつつ、コスプレイヤーの要領で（笑）、
髪型を普段と変え（※）、持参してきたBABYのピンクのリボンバングルとふわふわのシュシュを手首にはめたりして、
あ、あと白いニーハイソックスも持っていき、合わせました。

（※耳ほどの高さのツインテールなかんじで。
メイド服の写真はないんだけど、
この日着ていった私服の白×黒ロリ＆ツインテールの写真はあるので載せておきます）





ぽメイドさんたちはね、この制服すっごく似合ってましたよ!!!


みんな柔らかそうで白い肌の子が多いし、
デコルテ～胸にやわらかいボリュームのある子は”シャーリング”や”ラグラン”タイプの襟が似合うと思うんだけど（うちの妹が、ちょうど今ぽメイドさんみたいなぽっちゃりで、あんまりキチッと肩に切替のあるシャツとかハイネックみたいな服じゃなく、キャミソール＋ストールとか「肩」「袖」「襟」の区別がないふんわりした服をよく着てて、すごく似合ってるので）、

みんなのその柔らかさや可愛さを一番きれいに表すような、そんなデザインの洋服だと思いました。
（衣装自作コスプレイヤーなので、できあがった洋服を見て型紙がだいたいわかるよ（笑）。あれは、すごく似合う、良い型紙だ（笑）!!）



体型やデザインの良さってだけじゃなく、
やっぱり一番は「笑顔」だよね。

はじけるような笑顔で、
もう、「優しそう～」「受けいれてくれそう～」（笑）って安心しちゃうというかね、

そうね、”母性”ね、年齢的にはぜんぜん若いしまだ母とか言ったら失礼なんだけど；　母性溢れる柔らかい雰囲気は、やっぱりあの笑顔が大きいと思う。




私は今は、試験のストレスとかで体重が落ちた話はしたと思いますが
（”ストレス太り”はしても”ストレス痩せ”したのは初めてで、食べていても体重が落ちていく初めての経験に「体が生きることを拒否しはじめたのか？」とまで不安に陥ったことも書いたよね（笑）。どんだけ不安になってんだと（笑）。
試験終わってみた今おもえば、そんなに痩せてはいないんだけど(^^;)）、


だけどこのサイトを開く前かな、今より７～８kg重かったことがあることも書いたと思います。

170cm以上の人の７～８kgってたいしたことないかもしれないけど、
149cmの人間の７～８kgだからね。１kgの「重み」はすごいですよ（笑）！


そのころの写真はほとんどないなあ。

隠すように体型の出ないダブダブの服を着て、メイクしても似合わないと思ってたからメイクもろくにしてなかったかも。


あとこれは今でもそうなんだけど、”ミニスカート”なんてほとんどはいたことがない。

今の私と私の母は10kgぐらい体重違うはずなんだけど、なぜか下半身太りの私は母よりふくらはぎ太いぐらいなんだよ（笑）。

太股むっちりしてても膝下細ければミニスカートもかわいいけど、
ふくらはぎが太くちゃ何をはいても目立ってしまう！　と、ふだんはパンツばっかりはいてます。ブーツもつっかえて上がらなかったりするんだ…そういう話は今はじめてするけど；


とにかく子供のころから、上半身の割には太い下半身、とくにふくらはぎにコンプレックスを持っていて、
思春期のころは「この肉をはさみで切りとってしまえないか」と泣くほどでした。

「泣いたよ」って今は口に出して言えるけど（そして「なにをそんなことで泣いてんねん！」ってタイムマシンがあったらツッコミ入れにいくわ（笑））、
当時は親にも妹にも言えない、ずっと１人で抱えこんでうずくまっていました。

大人になり、スポーツクラブで走って、体を（ある程度）絞り、
サイトを開いたりコスプレしたりするようになって、
自分の容姿コンプレックスからは少しずつ解放されるようになったけど（元々、コンプレックスが強いから「自分に自信が持ちたい」とコスプレ等を始めた）、

それでも、サイト初期でネットアイドル的な活動が主だったころになにげなくやってきた”水着の仕事”のお断りの言葉とかひどかったもんね（笑）！

「できません！」とか、
「私ぃ、水着のお仕事は受け付けていないんです～」とかなんとでもいいようはあるのに、

「体型にひどいコンプレックスを持っており、そんなコンプレックスの扉を開くことはできません云々」みたいな、何を言ってんだコイツというような真剣な悩みを、延々とお断りメールに書きつづったりしたんだよ（笑）。

相手は仕事だからいつも他の人に送ってるとおり本当になにげなく、悪意ももちろんなく、その仕事を回してくださったんだと思うけどそんな返信もらって困惑しただろうなぁ（笑）。
（「困らせんじゃない！　ってか怖がらせんじゃない!!」ってタイムマシンでツッコミに行きた(ry　)

私が今より８キロ重かったころに、「ぽメらにあん」さんが開店してたらなぁ。


あのころの私に、うじうじしてんじゃない！　自意識過剰ってんじゃない（人はオマエのことそんなに見てねーよっ（笑））

そんなことより、笑顔と明るさだろ!!
まずは笑って、明るい雰囲気をまとって、

たとえどんなに細くてどんなに美人でも、暗いばかりでギスギスした性格の人には誰もちかよってこないだろう。
オマエが孤立してんのは容姿のせいじゃない、オマエ自身の性格のせいだ。と。

言ってあげたかったなぁ。
教えてあげたかったなぁ。



そりゃ、ぽメイドさんたちも「２．５次元」のお屋敷で生きる間はプロ中のプロで、私生活にどんなに辛いことがあっても笑顔でお給仕されるんだろうし、

その日、明るくしてたって、つらいことのない人なんていないし、落ちこむ日だってあるだろう。
これまでに、悩んできたこともあるでしょう。

だけど今は、あの場所では、みんなが笑顔で、明るく過ごす。


それは、とっても尊いことで、そして大事なことだ。



「ぽメらにあん」さんは「ぽっちゃりだって、可愛い服を着たい！」という女の子が始めたものとお聞きしましたが、

そーなんだよ、ぽメイドさんはみんなおしゃれで、髪を巻いたり、メイクも凝ってたり、ひとつも諦めてない。投げだしてない。いじけて、閉じこもってたりなんかしない。

そういう姿勢、志、そして笑顔。


ご主人様、お嬢様が絶えずやってくるのもわかったよ。
ご主人様、お嬢様が何を求めてやってくるのかも、わかった気がした。





私は、（上半身だけ）痩せてしまったせいで、とくに今デコルテのあたりが貧相なんだよな…、
デコルテと、手首ばかりが肉が落ち、
足の太さはそのまんまさ……（笑）。


コスプレイヤーでも、事務員でも、どっちかではなく両方。
コスプレやってても事務員辞めないし、事務員やっててもコスプレ辞めない、
「中途半端だ」という批判も受けるけど、自分的には「スキマ産業（笑）！　そんなやつがいたっていいじゃない!!」と我が道を進み（笑）、

”ネットアイドル”だったら２．５次元のプロとして、
日記だってこんなどろどろした心情とか殺伐とした性格とかさらけだすべきではないのかもしれないけど（苦笑）、

まーいーやとあえて全部正直に書くことで、

それが自分だと思ってはきましたが………。



今の自分、
ぽっちゃりというほどぽっちゃりでもなく、
かといって同じ身長の平均的な女性に比べると足は太いし決して細い部類には入らない、


中途半端だな…(-_-;)


「ぽっちゃり」を求めてご帰宅くださったご主人様がたにはがっかりだったかもしれないし、
ぽメイドさんの中では浮いてしまうほど貧相だった気がするので…、

誠に色々申し訳なかったのですが；



すごくすごく大事なものを、
教えていただいた日となって、

私には、「行ってよかった」「行かせてもらえてよかった」の気持ちでいっぱいです（また、そんな、一方的なな。自己満足な(^^;)）





「ぽメらにあん」さん、素敵なカフェですよ。
ご興味のあるかたは、ぜひどうぞ！

AKB劇場のあるドン・キホーテをまっすぐ進んだあたりで分かりやすいよ。


■公式ブログ
http://pochapomaid.hibari-tei.com/

■mixiコミュ「ぽちゃメイド喫茶☆ぽメらにあん」
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2666559

また、紗厘ちゃぁんさんの本来の姿が見られる「雲雀亭」も激押しだ（笑）!!!

私は「ぽメ」さんにはメイドさん研修で、「ひばりてぃ～」さんにはお嬢様として帰宅させていただいたんだけど、

雲雀亭めっちゃ楽しかったですからね！

”男の娘メイド”さんたちの可愛さに浸ってきました。２ショットチェキとか（一緒に行った友達を含めて）３枚撮ってもらいました（笑）。

今回の日記がなんだか長たらしくて重い内容になってしまったので、
「雲雀亭」レポはリラックスして書きます（笑）。






紗厘ちゃぁんさん、さくらさん、あげはさん、ほか、ぽメイドさんたち、
元ぽメイドＨさん、ＨさんとひきあわせてくれたＭさん。


本当に本当に、ありがとうございます。