2011年03月19日10時11分
液状化で浸水した道路=11日夕、千葉市美浜区新港
東京湾沿岸にある京葉地域の埋め立て地では、液状化現象によりライフラインに大きな被害が出ている。特に浦安市や千葉市の被害は深刻で、復旧作業が続いている。地質学の専門家は「沈下はしばらく続き、本格的な復旧は地盤が安定してからすべきだ」との見方を示している。
浦安市では埋め立て地域のほぼ全域で液状化が確認され、上下水道やガスなどライフラインに影響が出ている。県水道局によると、18日午後3時現在で約1万9千戸が断水。配管損傷などで水圧が足らず減水となっている家も約5万8千戸に上る。ガスの供給が停止している地域もあり、京葉ガスは復旧を急いでいる。
千葉市では美浜区で液状化が多発、市が管理する道路計約44キロの被害が確認されている。県営団地内の通路や駐車場、千葉港内道路で路面のゆがみが認められた。JR海浜幕張駅など利用者の多い場所から順次、土砂の除去や路面の状況調査などを行っている。同区と浦安市では、地盤が緩み住宅が傾く被害も多数に上るとみられる。
船橋市では三番瀬周辺などの3カ所で、地盤沈下による亀裂などで道路が損傷。市は高瀬町や日の出町など湾岸地域での被害調査を進めている。県によると、同地域の一部約30戸が断水している。同市や習志野市の県営団地内でアスファルトのゆがみが確認された。
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