フジテレビ開局50周年特別企画
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フジテレビ開局50周年特別企画のトリを飾る、三谷幸喜書き下ろしのスペシャルドラマ。三夜連続放送、トータル8時間の超大型企画です。テーマは“家族”。昭和2年から39年まで、激動の時代を底抜けの明るさとバイタリティーで生き抜いたある家族の物語を、たくさんの笑いと感動とともにお届けします。
日本が終戦を迎えた昭和20年、17歳になった八女家の長女・政子(柴咲コウ)は、かい性のない父・時次郎(西田敏行)に代わって働いていた。弟・義男(松本潤)は東大を目指し、もう1人の弟・宗男(佐藤隆太)は中洲の街で働いていた。さらにその下には妹たち、大人びた性格の波子(堀北真希)と素直な房子(榮倉奈々)がいた。一家は知り合いの家の六畳一間に居候するほどの極貧生活の中でも明るく、結束は固かった。
そんなとき、中洲のクラブで働き始めた政子は、店を経営するやり手の新進実業家・鬼塚大造(佐藤浩市)と知り合う。大造は焼け果てた博多の街の復興に心血注いでいた。大造は、家族を思い地道に生きる政子にひかれ、政子も、大造への尊敬の念がいつしか愛に変わる。しかし、大造には妻・千晶(天海祐希)がいた。「妻のいる立場で虫のいい話ですが、お嬢さんを下さい」と大造は、時次郎に頭を下げる。母・マキ(富司純子)は反対するが、「家族の面倒は私がみる」という大造の誓いに後押しされたこともあり、政子は大造と「結婚」する。
大造の配慮で極貧生活を脱した八女家。そして東京と横浜にクラブを開店するという大造とともに、一家揃って上京することになった。