さくらインターネット

102Gbps強力バックボーンと都心型データセンターが人気のiDCサービス

さくらインターネット

日本有数の102Gbpsのバックボーンを保有するさくらインターネットは、都心型データセンターとして人気が高い。さらに同社では信頼できるネット環境を求めながら遠隔地のためiDCを利用できないユーザーに向けて、専用レンタルサーバーサービスながら、20台までの拡張が可能な「専用サーバPlatform」の提供を開始し、関心を集めている。
http://www.sakura.ad.jp/

都心型データセンターだからビジネスのフットワークが確保できる

■対外接続


■内部ネットワーク

さくらインターネットのデータセンターサービスの特長として挙げられるのが、都心型の立地と、国内でも有数の102Gbpsのバックボーンだ。

特に都心型のデータセンターとしての人気は高く、ユーザーの要望に対応する形で、次々に開設、増床を実施している。2006年9月にオープンした、同社の7番目のデータセンターとなる代官山データセンターは2007年4月に増床分の提供を開始する予定だ。大阪堂島データセンターの大規模増床も完成し提供が開始されているなど、急ピッチに拡大を進めている。

東京で言えばどのセンターも山手線ターミナル駅から至近というロケーションで、入局時のアクセスのよさを確保している点に人気の秘密がある。

さくらインターネットでは、Web2.0的なサービスのブログやSNSなどを展開する企業を多くユーザーに抱えているが、そうしたユーザーはビジネスの急成長、それに伴うラック、サーバーの拡張が必要になるケースが少なくない。増設時の作業や万一の障害時の復旧作業を考えると、入局のための交通利便性は非常に重要だ。

ネット関連のサービスを手がける企業は都内では山手線の西サイドに集中する傾向にあるため、さくらインターネットはそうした企業に入局の利便性を提供する立地条件のデータセンターを順次開設している。

安心できるビジネス環境を支える最強のバックボーン

動画投稿サイトの隆盛を見ても明らかだが、ブロードバンドの普及から、データセンターサービスにはより良好なコネクティビティーを求められるようになった。サービスを提供する企業ユーザーは帯域保証を含む回線契約ニーズが高まっている。しかし、帯域保証による快適なコネクティビティーを確保するためには、データセンター側にゆとりあるバックボーンが必要になる。

さくらインターネットは、102Gbps（2007年2月現在）という、国内データセンターでも有数の巨大なバックボーンを保有し、1Gbpsまでの帯域保証をメニュー化している。ピークトラフィックは25Gbps程度と、ネットワークの有効活用を実現しながら、十分な余力を有している。

さくらインターネットのもうひとつの魅力は、その低価格な料金にある。データセンターサービスの料金例を挙げると、1ラックの利用料が月額210,000円に100Mプレミアム（占有）の同420,000円という価格を加えて、ISPなどの利用にも十分耐えうる非常に高いコネクティビティーを確保した利用が630,000円/月で可能になっている。

ラックプランは1/8ラックが63,000円/月から、回線プランはベストエフォートの10Mスタンダードで月額10,290円、帯域占有の10Mプレミアムで月額26,250円からと、ユーザーは自社の必要なパフォーマンスを自由な組み立てで選択できる。

もちろん、こうした物理的なメリットを十分に生かせる背景には、良質なサポートの存在がある。同社では、日本版SOX法の施行、内部統制への関心が高まっていることに対応して、ISMS認証やPマークの取得という形で、サーバー運用の安全性を高めている。24時間365日の有人監視とあわせ、サポートも安心できる。

執行役員企画部部長 舘野正明氏

データセンターに準じる自由度を実現する「専用サーバPlatform」

さくらインターネットでは、データセンターサービスの経験とノウハウを基に、2006年12月から、複数台構成が可能な専用レンタルサーバーの新サービス「専用サーバPlatform」の提供を始めている。

同社執行役員企画部部長 舘野正明氏は「データセンターサービスと従来の専用サーバーサービスの隙間を埋めるサービスです。従来の専用サーバーサービスでは実現できなかった自由度の確保、冗長構成や、データベース分離などが実現できます。また、ファイアーウォールやロードバランサーなどの利用も可能なため、幅広い目的に利用できる画期的なサービスとなっています」と、「専用サーバPlatform」の魅力を説明する。

各種ネットワーク機器も組み合わせた複数台構成が可能な「専用サーバPlatform」は、ウェブサービスなどの負荷分散や、外向けのウェブと個人情報関連のデータを蓄えるデータベースを、サーバーを切り分けて利用するなどさまざまな活用が考えられる。

ウェブ制作や、開発等のIT系はもちろん、一般企業が社内サーバーをアウトソーシングする選択肢としてもコスト、機能両面で魅力的だ。

さらに、新しいニーズも考えられる。さくらインターネットのデータセンターサービスは都心型展開してきたため、遠隔地からの利用は難しかった。しかし「専用サーバPlatform」を利用すれば、102Gbpsバックボーンのコネクティビティーや、同社の優秀なサポートを遠隔地からでも利用可能になる。

「これまで、入局が難しくさくらインターネットのデータセンターを利用できなかった北海道や九州などの遠距離のユーザーにもそれに準じる形でご利用いただけます」（舘野氏）

同サービスは申し込み開始から3ヵ月足らずですでに10件以上の受注があり、連日多数の問い合わせが続いている。

20台まで接続可能なプランL「管理サーバパッケージ」で運用負荷軽減

データセンターサービスには、サーバーやネットワーク機器などの機材の購入、資産化というハードルが存在する。「専用サーバPlatform」は、初期導入コストの負担と減価償却などのハードルを回避して、少ない初期投資でデータセンターに準じる自由度を実現できる。

「専用サーバPlatform」の基本プランは、プランSが月額利用料105,000円、プランMが157,500円、プランLが262,500円となっている。サーバーとネットワーク機器などの機器をあわせてSが5台まで、Mが10台まで、Lが20台まで拡張が可能だ。この料金の中に10Mbps占有の回線も付属して提供されることを考えるとコストパフォーマンスは非常に優れている。占有回線10Mbpsから100Mbpsへの変更も月額105,000円のプラスで可能だ。また、付属するIPアドレスの数は、プランSで16個、プランMとプランLで32個となっている。

また、ネットワーク機器レンタルプランとして、ファイアーウォールやロードバランサー、ストレージサーバーなどのレンタルも選択できる点だ。すでに受注した案件では、ほとんどのユーザーがネットワーク機器レンタルプランを使用していることからも、ニーズの高さがわかる。

加えて、「専用サーバPlatform」利用時の運用・保守サービスプランでは、「サーバリブート」プランが無料で利用可能。全機器トラフィックのグラフレポート、サービス監視（SMTP、HTTP、SSH他）、NAT機能、VPN機能、障害検知アラート通知（メール・電話）、バックアップサービス（400GB）をセットにした「管理サーバパッケージ」プランが月額52,500円で利用可能だ。

専用サーバPlatform料金表